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荷物を預けると稲佐の浜へむかいました。
翌日の早朝参拝準備のためです。
出雲大社から西に約1キロにある浜です。
民家の中、細い道をひたすら歩いていきました。
冷えこむ日にもかかわらず、うっすら汗ばみました。
暖かい陽射しのおかげです。
一般に旧暦10月は神無月といわれますが
出雲地方では神在月といわれます。
全国の神々がお集いになり神在祭が行われるという故事に由来します。
神在祭では人々の'幸せ'のご縁を結びつける神議かみはかりが行われると云われてきました。
男女のご縁だけではなく
様々な人と人のご縁結びの神様会議です。
幸せは、人との繋がりがもたらすものとしみじみ思います。
稲佐の浜は神在祭の際に
まず全国の神々が上陸される浜と伝えられています。
思いがけず工事中でした。
自由に近くまでいけません。
それでも一部の限られた所から入りましたよ。
大社参拝の前には必ずよりたいところなのです。
上の写真は、昔に撮った美しく穏やかな稲佐の浜です。
神在祭の前夜
この浜で行われる神迎えの神事は荘厳でした。
最近は三密を避けるために神職のみで行われています。
たとえ工事中でも来たのは
こちらのお砂を頂くためです。
強烈な北風は思考を飛ばしていきました。
風が祓ってくれたのでしょう。
目の前にある空と波、砂浜しか入ってきません。
砂にふれたら温かいのが嬉しかった。
しばらく触っていました。
このお砂を出雲大社にある素戔嗚尊の素戔社へ納め、代わりに
浄められたお砂を頂きます。
知らなくて素戔社から砂を持ち帰るだけの人々も前はいたようです。
最近は正式な方法が広まり良かったです。
厄除けになる貴いお砂です。
稲佐の浜の風景
あえて音楽は付けずに風の音そのままでおすそ分けします。