日常生活をしていた、陰と陽を身近に感じられるのは、月と太陽ではないでしょうか。
太陽は毎日、その姿を変えずに昇ってきます。
月は毎日、その姿を変えてきます。
変わらないものと、変わっていくものが出会う。
月そのものは、恒星ではない為に太陽を反射している。
太陽は自ら輝いている。
自ら輝いているものと、輝きを反射しているものが出会う。
例えば、男と女という正反対のものが出会うことによって太陽と月が出会うときと
同様なパワー、エネルギーを生み出すようなものです。
私も修行している際、太陽が昇る前から勤行をし太陽が昇ってくると月によって蓄えられていたエネルギーと昇ってくる太陽のエネルギーが混じりあって入ってくる感覚があり、言葉や文字では表現できないものを感じております。
密教の根本経典「理趣経」の中に「愛清清句是菩薩位」の記載があります。
意味は「男女の愛欲は清らかなものであり、菩薩の位である」と説かれております。