風水の伝統において大地の氣の流れを『龍脈』と呼び、その「龍」つなわち「氣エネルギー」が吹き出す場所を「龍穴」と呼びました。

そして、東洋医学においては 人体の氣エネルギーの流れる道を「経絡」、氣エネルギーの出る場所を「経穴」(=ツボ)と言います。

 

ここに1つの相似を確認できる。

つまり...、

 

風水は空間を対象とした東洋医学であること。

 

住居とそこに住む人の心身に対応することを『風水』は知っている。

 

 

空海が山岳修行を行った話が残っております。

諸国を行脚している折のこと。ある村は空海を受け入れて泊めてくれ、洗濯などの世話も全てしてくれました。

しかし、隣の村では誰も泊めてくれず、仕方なく村のはずれにある橋の下で夜を過ごしました。

その時に人間の冷たさを痛感し、「一晩が十日に感じた」と空海は語っています。

 

そして空海が一晩過ごしたその橋の名は「十夜ヶ橋」と呼ばれるようになりました。今でも四国にあり、未だその村の発展は難しいそうです。

 

 

その疑問に対する答えは

 

『地形』です。

 

その村と村を取り巻く山、川との位置関係が、そこに住む人の精神性を左右する。