観た。
久しぶりに、観た後に
心にぐっと残る映画だった。












こんばんは。
アラサー借金女
~昨日まで廃人クズになってましたが、昨日の夜からブログも復活できたよありがとう~

です。







映画をひとつ紹介します。











※ネタバレあり
※U-NEXT独占配信

『中村屋酒店の兄弟』


 監督:白磯 大知 
 主演: 藤原 季節 / 長尾 卓磨
キャスト: 藤城 長子






場面は、若い男が辺りを見回しながら
電車に揺られている様子から始まる。
そこから、田舎の小さな酒店へと切り替わり、
酒店を営む家族のリアルが映し出される。



長く実家を離れ、上京していた弟・和馬の帰省。
酒店を継いだ兄・弘文との再会と、目の当たりにする母親の現状。
変わらない光景と、変わっていく関係性。









母親が、兄・弘文のことは良くしてくれる近所の人と思っているが、弟・和馬のことは認識する場面に、
弟・和馬が、兄・弘文にお金を返す場面。
兄・弘文が、母親を連れて夜通し暴走する場面。そして、その後こぶしを止める場面。

その場面場面での心情が
痛いほど刺さる





そして判る。
弟・和馬が帰ってきた本当の理由。






響いた。








自分達兄弟の関係性と、
置かれている状況が、
この映画に似ているからというのもそうなんだが、
弟・和馬の人格とわたしの人格があまりにも似ていて、
兄・弘文においてもわたしの姉の人格と驚くほど重なった。






もちろん、
わたしには弟・和馬がしでかしたことをする勇気もなければ度胸もない。なにより良心がまだある。
そして姉も、作中の兄・弘文ほどの寛容さはおそらく持っていない。



ただ、
やりたいことに忠実でバカな気質を持って後ろめたいことをやらかしてしまう弟(妹)と、
しんどいことがありながらも家業を引き継ぎしっかりと堅実に生活している兄(姉)、
という構図が、しっかり重なる。






だから、響いたのかな。




それとも、役者さん達の心の機微を表す演技が最高すぎたからかな。






なんにしても、
痛いくらいに
響いた。








お互いを想うからこそ、
弟のやらかした事実を暴くことはせず(できず)
どことなく気まずくなる接し方とか、
気まずい空気をなんとかしようと明るく振る舞う長尾卓磨の演技とか。
そして、エンディングの兄弟それぞれの表情。
全てがリアルだった。









ポイ活のために、無料トライアル登録して、
トライアル期間すぎて解約し忘れるあるあるポカしたので、(この際ギリギリまで楽しんでやろうと思う)

ふと観てみた映画が、
[今まさに]、の心のど真ん中突いてきた。






今の、自分家だ。これ。
この兄弟の持つ空気感。
兄弟の微妙な距離感を、絶妙に映す。








この映画は、

わたしが、廃人生活を脱出するひとつのきっかけになったよ。







45分と短いが、
この時間にいろんな感情が集約されている。
これは、映画好きにはぜひおすすめする。
U-NEXT独占配信の399🅿︎で、観れます。





『中村屋酒店の兄弟』




監督・脚本

白磯 大知


  • 藤原 季節

    Kisetsu Fujiwara

  • 長尾 卓磨

    Takuma Nagao

  • 藤城 長子


撮影 光岡兵庫 / 録音 小笹竜馬
照明 岩渕隆斗 小松慎吉
撮影助手 山田弘樹 森本悠太 斎藤愛斗
編集 キルゾ伊藤 白磯大知
制作 徳平弘一 長野隆太 光岡兵庫
樋井明日香 白磯大知

音楽

「とある兄弟」

SO-RI(響心SoundsorChestrA/総理)

ロケ地協力

中村屋酒店 清水宅

Special Thanks

中村光雄 中村元江 清水剛 清水洋子








[ 主な受賞 ]

第13回田辺・弁慶映画祭
TBSラジオ賞
第30回東京学生映画祭
グランプリ
第11回下北沢映画祭
観客賞
門真国際映画祭2019
最優秀J:COM賞
最優秀主演男優賞・最優秀助演男優賞 ノミネート

[ 出 品 ]

  • カナザワ映画祭2019
  • 第5回 2019 富士 湖畔の映画祭
  • 京都国際学生映画祭2019
  • 第5回新人監督映画祭
  • 第20回TAMA NEW WAVE ある視点 Vol.3







わたしの現状が現状でなくとも、
この映画は人の心に響くものがあるだろうと思う。

だが、より近い状況下にある人の救いになればとも想う。


(フォロワー9人いいね平均4)という
小さすぎるブログで、誰かの目に留まればと、
この映画を紹介する。