1人で洒落た店で夕飯をとった


イタリアンなのか

フランス料理なのか

さっぱりだったが

いつもは絶対に取らない行動だ


イカスミのパスタに

なにやら緑色のソースが別皿で用意されていたので

全部入れた


死ぬほど辛くて泣いた


どうやら辛みがほしい人のための

青唐辛子だったらしい


店の人がそれを観ていたらしく

辛み止めとして

コーヒーをサービスしてくれた


夜にコーヒー

まーいいか


なんというか


料理は美味しかったが

意味の分からない時間だった


それ以上でも

それ以下でもない


でも

ハラハラしたり

ドキドキしたり

恥ずかしいと思えることが

嬉しいと感じる


自分を知れたような気持ちになる


子供のころはこの感覚の連続だった


初めての経験

初めての感覚


本来そう言うものにこそ

価値がある


そう思った