壬生義士伝 | It's time for a holiday

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宝塚について書きたくて、はじめました
時々違う話もきっとします
望海風斗さんがすきです

20世紀号に乗りまくって
オーシャンズ11ちゃっかり2回観て
夢現無双/クルンテープ観て

どれもものすごく楽しかった!だけどそれらの感想書いてないんですけど。
でも。

壬生義士伝に大いに泣かされたので、これを書きます。



まずー
雪組は顔が良い。どこを観ても顔が良い。
そして、殺陣があまりに上手い。
正しく言えば、望海さん、上手くなった。
これがベースね。



作品そのものとしてー
わたしは原作至上主義です。
幕末史は特にハマった時期があります。
ですから当然、予習のために読書しました。
予習の時点で泣きました。


実際に舞台を観てー
文庫本で上下巻の作品、当然割愛されています。
時短と必要な説明の為に、改造されています。
切り貼りのような部分も多いです。
えっ!?と思ってしまうシーンもあります。
描かれてはいるものの、もう少し丁寧に時間を割いてほしい場面も少なくありません。

ですが。
ですが。

それらを以ってしても余りある、切なさと温かさです。

原作を読んだ方が良い、という人
読まない方が良い、という人
どちらも理解出来ます。
ですが、原作とはある程度切り離して観られるようでしたら、読むことをお勧めします。(誰に言ってるかは自分でもわかりません)
原作がそのまま再生されることは、不可能です。
それを理解した上で、背景として原作を読むと、涙が止まらなくなるという現象に見舞われます。
セリフのひとつひとつ、このたった一言の裏には、あんなにもこんなにもそんなにも、な出来事や思惑や想いが込められている。
セリフで聴くだけの言葉ではない、たくさんの感情が蠢いている。
それらをキャッチ出来たのは、原作を読んでいたおかげだと思います。



雪組についてー
芝居心があふれていました。
個々の役がしっかりと立っているので、一挙手一投足に、その役の人となりが表れています。
だいすきな望海さん演じる吉村は、温かく強い。
だいすきなまあやちゃん演じるしづは、時の流れを感じさせ、やはり強い。
もちろん他の皆さんも。
お芝居のクライマックス、望海さんと咲ちゃんのシーンは、ボロボロ泣いて舞台がみえなくなる程泣きました。



今のこの時代、あまりに悲しい話題が多い。
他人が他人を貶めることも多い。
でも、視野を広くもって。
生きる上で、自己満足ではなく、必要なことはなんだろう。
身近なものを大切に出来なくては、先には進めないな。
曇りがちな心の目は、常にクリアにしておく努力をしなくてはいけないな。
なんだか、幕末という、今から160年近く前をテーマにした作品なのに、今の時代に考えさせられることの多いお話です。


やはり日本人には日本の血が通っているんだろうな…なんてね。


今回もだいすきな望海さんを追いかけ、たぶんそれなりの回数観ますけど
何回見ても心が抉られるような、それでいて温められるような、そんな感覚でいられたらいいなと思います。




しかし。
ファントムの比じゃないくらい泣きました。
初日よりも翌日の方が重たい涙が出ました。

初日はまだ、ある種未完成なんでしょうね。
それがまた良いのですが。

はぁ、早くのぞみ吉村さんに会いたい。
惚れ惚れ。