52センチ動いた・・・久喜市。
東日本大震災の影響で、久喜市が52センチ東南東に動いたことが分かった。
宮城県の牡鹿半島では基準点が約5.3メートル東南東にずれた。これは観測史上最大の変動で、この大震災によって東日本全体が動いた。
陸上部の最大は男鹿半島の5.3
メートル。震源域の真上にあたる宮城県沖の海底では24メートル
ずれた。変動幅は、震源に近いほど大きく、震源から離れるに従い小さくなる。震源から約350キロ離れた久喜市では52センチ動いたことが分かった。ちなみに、お隣韓国でも平均で2.3センチ動いたと発表されている。
地震後も東北から関東地方の広い範囲で、東向きに地殻が変動し続けていることも観測されているが、全体として東日本全体が東に動きながら横に伸びた格好になっている。
今回の地震で大きくずれた基準点。
基準点とは、地球上の位置や海面からの高さが正確に測定された三角点、水準点、電子基準点等を言い、地図作成や各種測量の基準となるもので、すべての測量の基礎となるものだ。
久喜市内の基準点は100ヶ所、園芸研究所にある電子基準点が基となり、それぞれの位置が決められている。今回の震災では、これが変わってしまったのだ。市では補正予算に2326万3千円を組み、5月から半年かけ再測量にはいる。今回の予算は1級基準点のみだが、基準点は1級~4級、さらに境界点まである。阪神大震災では神戸周辺で基準点のずれが発生をしたが測量が終わるのに約10年を要したという。久喜市でもこれらを決めるまでには数年~10年程度の時間と応分の予算が見込まれる。
園芸研究所内にある電子基準点(中央)
震源に近いほど基準点のずれは大きく、この基準点が定まらないことには復興事業を始めとした事業計画に支障をきたすことになる。
電子基準点は全国で約1000箇所。埼玉県内では10箇所に設置されている。
埼玉県内の電子基準点の設置場所(10か所)
久喜 農林振興センター園芸研究所
江南 江南町浄水場
庄和 庄和町学校給食センター
川越 川越市立今成小学校
大宮 大宮市立堀崎学校給食センター
秩父 秩父市立秩父第二中学校
越谷 越谷市東越谷第二公園
都幾川 都幾川村立都幾川中学校
名栗 名栗村山村公園
久喜は、きっともっとずっと素敵になる
久喜市議会議員
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