こんにちは!こちらのお部屋は約1ヶ月ぶりです…もう1つの部屋で、約1ヶ月間、お話上げてたからですが……気づけば、こっち今月、1度も上げてないじゃん!と、急遽、少し前から脳内にいたお山を今回は、直接、下書きに下ろしてみました…!そして、このお話……途中、少し残酷なシーンがございますのでご注意くださいm(_ _)m…単発のお話ですし、苦手な方は、回避してくださっても大丈夫です…!もちろん、ハッピーエンドではあります♪








 中途採用で、入社してきた君……


初めて、紹介された時… その大きな瞳から目が離せなくて…


いつまでも、絡んだ視線を逸らすことが出来なかった…


とても長い時間に感じたし…一瞬の出来事だったのかもしれない…


きっと、僕は……


この瞬間に、君に恋したんだと思う…



時々、告白されることはあっても、つき合うことはなかったし…


ずっと、恋愛とは距離を置いてたせいか…


君に恋したことも、しばらく気づかずにいたんだ…


無意識に、君の姿を探していたり…


君と話すと息苦しく感じたり…頬が赤く染まったり…


君が他の人と親しそうに話してるのを見かけると、胸がチクチクした…


こんなの恋の病の症状でしかないのに……


それに気づけない僕は、何も出来ないでいた……




ある日の夜……



君の夢を見た……



君が……



『智くん…』て…



あの心地よい低音ボイスで…僕の名前を呼ぶんだ…



だから、僕も……



『翔くん…』て…



君の名前を呼んだら…



翔くんは大きな瞳をクシャっとさせて優しく微笑んでくれる…



そんな夢を頻繁に見るようになった…



夢と同じように……



会社でも、いつしか……



名前で呼び合うようになっていた……



その頃には、自分の恋心も自覚していた……



だからって、告白は出来ないけどね……



そして……



また、ある日の夜……



また、君が夢に出てきて……



いつものように、『智くん…』と僕の名前を呼ぶ…



『翔くん…』と返すと……



その日の夢は……いつもと少し違っていた……



その日も、翔くんは、大きな瞳をクシャッとして、微笑んで…



僕の傍に来てくれたと思ったら……



その手にはナイフが握られていて……



さっきと同じ優しい笑顔のまま翔くんは……



そのナイフで僕のお腹を突き刺した…



『…ぅ…ああっ…あ~…っ…!』



何度も…何度も…



何度も、切っ先を突き立ててくる……



何度もメッタ刺しにされてるのに…



夢だからか…痛みは感じない……



僕のお腹は、赤く染まっているのに……



快感で、おかしくなりそうだ……



もっと……刺してよ…とさえ思う…



な…んなの……これ……



「……嫌っ…」



はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……っ…



なに…今の…夢……か…



身体が……震える……



サイドテーブルに置いてた、飲みかけのペットボトルのお茶をコクコクと飲み干した…



はあ……



怖っ……



なんだよ、今の夢……



「智くん…?」



「えっ…」



「どうしたの?」



「翔……くん…?」



あ……れ……?



「…俺も、お茶取って…」



「あ……、うん…」



サイドテーブルに、もう1本、飲みかけのお茶のペットボトルがあって…



それを手渡したら、潰れそうなほどペットボトルを握って…



翔くんは、ゴクゴクお茶を飲み干した…



てゆーか……



なんで……翔くんが僕ん家にいるの…?



え…それに……



なんで……2人とも……



真っ裸なの……?



え~と……



昨日は、確か…



立て込んでた仕事が漸く落ち着いて……



遅くなったけど、翔くんの歓迎会やろうって……



始めは、席が離れてて…



僕も翔くんと話したいのにな……なんて思いながら、両隣の先輩と同僚に注がれるまま、ビールを飲んでて……



翔くんが、僕の隣に来た頃には、もうけっこう酔ってて……



それから……



それから……どうしたっけ?



「……智くん、昨夜のこと…覚えてる?」



「え……昨夜の…ことって……?」



ぐいっと腕を引かれて……



僕は、翔くんの腕の中に閉じ込められるように抱きしめられる……



「酷いな……あんなに、愛し合ったのに…」



「えっ…………あっ…!」



昨夜のことが……



走馬灯のように、甦って脳裏を走り抜けていく……



歓迎会が二次会でお開きになって、帰る方向が同じだからと……



翔くんと同じタクシーに乗って……



酔っ払って、気が大きくなった僕は……



隣の翔くんに凭れて……すぐ隣にいるのに、翔くんに〔翔くんが好き〕てLINEして…



「智くん、これ…本当?」



LINEを見た翔くんに、そう聞かれて、コクンと頷くと……



〔俺も、智くんが好きだよ〕と返してくれて……



そのまま、2人で僕の家に……



家に入って、玄関口で、すぐキスされて……



翔くんとのキスが、気持ち良くて……



ずっと、してたくて……



それで、お互いに服を脱がし合って…



縺れるように浴室に移動した……



浴室でも、シャワーの下、キスが止まらなくて……



もう、翔くんと1つに溶けたくなって……



それで……



それで……/////




あっ…あ…やっ……翔く……あっ……ああ~…っ……



智くん…好きだよ…



あっ……僕…も…っ……あっ……ん……あっ…あっ……



う……この腰の重みと…お尻の違和感は……



「……思い出してくれた?」



「う…ん…/////」



そっか……僕、翔くんと……



あの……



ナイフでお腹を刺された夢は……



翔くんので……



何度も、何度も……



突き上げられて……




愛された証だったんだ……/////














END