★こんにちは!こちらのお部屋は約1ヶ月ぶりです…もう1つの部屋で、約1ヶ月間、お話上げてたからですが……気づけば、こっち今月、1度も上げてないじゃん!と、急遽、少し前から脳内にいたお山を今回は、直接、下書きに下ろしてみました…!そして、このお話……途中、少し残酷なシーンがございますのでご注意くださいm(_ _)m…単発のお話ですし、苦手な方は、回避してくださっても大丈夫です…!もちろん、ハッピーエンドではあります♪
中途採用で、入社してきた君……
初めて、紹介された時… その大きな瞳から目が離せなくて…
いつまでも、絡んだ視線を逸らすことが出来なかった…
とても長い時間に感じたし…一瞬の出来事だったのかもしれない…
きっと、僕は……
この瞬間に、君に恋したんだと思う…
時々、告白されることはあっても、つき合うことはなかったし…
ずっと、恋愛とは距離を置いてたせいか…
君に恋したことも、しばらく気づかずにいたんだ…
無意識に、君の姿を探していたり…
君と話すと息苦しく感じたり…頬が赤く染まったり…
君が他の人と親しそうに話してるのを見かけると、胸がチクチクした…
こんなの恋の病の症状でしかないのに……
それに気づけない僕は、何も出来ないでいた……
ある日の夜……
君の夢を見た……
君が……
『智くん…』て…
あの心地よい低音ボイスで…僕の名前を呼ぶんだ…
だから、僕も……
『翔くん…』て…
君の名前を呼んだら…
翔くんは大きな瞳をクシャっとさせて優しく微笑んでくれる…
そんな夢を頻繁に見るようになった…
夢と同じように……
会社でも、いつしか……
名前で呼び合うようになっていた……
その頃には、自分の恋心も自覚していた……
だからって、告白は出来ないけどね……
そして……
また、ある日の夜……
また、君が夢に出てきて……
いつものように、『智くん…』と僕の名前を呼ぶ…
『翔くん…』と返すと……
その日の夢は……いつもと少し違っていた……
その日も、翔くんは、大きな瞳をクシャッとして、微笑んで…
僕の傍に来てくれたと思ったら……
その手にはナイフが握られていて……
さっきと同じ優しい笑顔のまま翔くんは……
そのナイフで僕のお腹を突き刺した…
『…ぅ…ああっ…あ~…っ…!』
何度も…何度も…
何度も、切っ先を突き立ててくる……
何度もメッタ刺しにされてるのに…
夢だからか…痛みは感じない……
僕のお腹は、赤く染まっているのに……
快感で、おかしくなりそうだ……
もっと……刺してよ…とさえ思う…
な…んなの……これ……
「……嫌っ…」
はぁっ……はぁっ……はぁっ……はぁっ……っ…
なに…今の…夢……か…
身体が……震える……
サイドテーブルに置いてた、飲みかけのペットボトルのお茶をコクコクと飲み干した…
はあ……
怖っ……
なんだよ、今の夢……
「智くん…?」
「えっ…」
「どうしたの?」
「翔……くん…?」
あ……れ……?
「…俺も、お茶取って…」
「あ……、うん…」
サイドテーブルに、もう1本、飲みかけのお茶のペットボトルがあって…
それを手渡したら、潰れそうなほどペットボトルを握って…
翔くんは、ゴクゴクお茶を飲み干した…
てゆーか……
なんで……翔くんが僕ん家にいるの…?
え…それに……
なんで……2人とも……
真っ裸なの……?
え~と……
昨日は、確か…
立て込んでた仕事が漸く落ち着いて……
遅くなったけど、翔くんの歓迎会やろうって……
始めは、席が離れてて…
僕も翔くんと話したいのにな……なんて思いながら、両隣の先輩と同僚に注がれるまま、ビールを飲んでて……
翔くんが、僕の隣に来た頃には、もうけっこう酔ってて……
それから……
それから……どうしたっけ?
「……智くん、昨夜のこと…覚えてる?」
「え……昨夜の…ことって……?」
ぐいっと腕を引かれて……
僕は、翔くんの腕の中に閉じ込められるように抱きしめられる……
「酷いな……あんなに、愛し合ったのに…」
「えっ…………あっ…!」
昨夜のことが……
走馬灯のように、甦って脳裏を走り抜けていく……
歓迎会が二次会でお開きになって、帰る方向が同じだからと……
翔くんと同じタクシーに乗って……
酔っ払って、気が大きくなった僕は……
隣の翔くんに凭れて……すぐ隣にいるのに、翔くんに〔翔くんが好き〕てLINEして…
「智くん、これ…本当?」
LINEを見た翔くんに、そう聞かれて、コクンと頷くと……
〔俺も、智くんが好きだよ〕と返してくれて……
そのまま、2人で僕の家に……
家に入って、玄関口で、すぐキスされて……
翔くんとのキスが、気持ち良くて……
ずっと、してたくて……
それで、お互いに服を脱がし合って…
縺れるように浴室に移動した……
浴室でも、シャワーの下、キスが止まらなくて……
もう、翔くんと1つに溶けたくなって……
それで……
それで……/////
『あっ…あ…やっ……翔く……あっ……ああ~…っ……』
『智くん…好きだよ…』
『あっ……僕…も…っ……あっ……ん……あっ…あっ……』
う……この腰の重みと…お尻の違和感は……
「……思い出してくれた?」
「う…ん…/////」
そっか……僕、翔くんと……
あの……
ナイフでお腹を刺された夢は……
翔くんので……
何度も、何度も……
突き上げられて……
愛された証だったんだ……/////
END