こんにちは!saori の部屋で上げるつもりのお話を書いてる途中で、思いついた短編です……まだ今月、くきまるの部屋で、お話上げてないんで、こっちで上げることにしました♪全3話です……良かったら読んでみてください…!m(_ _)m







(S)


 もう限界だ…!


親父の望んだ大学を出て、親父の会社に就職した… そして、親父が勝手に決めた婚約者…

住む場所も、会社の近くのマンションを勝手に決められて…

まあ、実家じゃなく、一人暮らしだからいいか…と……でも、一人暮らしにしては、広いし部屋数も多いな、と思ってたら…その婚約者と、籍を入れた後に一緒に住めって……冗談じゃない…!

何でもかんでも親父の言いなりになってきた……

母親が『もう、お父さんにはついていけない』て、離婚する訳だよ…俺も、その時に気づくべきだった…


その婚約者と見合いした時……

無理だって思った…この人と一生、一緒に……?

絶望すら感じた…


このままでは、俺の人生はめちゃくちゃだ…!


今まで、親父の言う通りに生きてきたけど…1秒たりとも幸せを感じたことはない…

って、ことは、その道は間違ってるってことだよな…

俺は……自分で決めた人生を歩みたい…!

自分で決めた道なら、もし、後悔しても構わない…!


そう、気づいたなら、行動に移さないとな……


俺は、親父の会社を辞め、婚約の話も白紙に戻してほしいと断り…広すぎるマンションも引っ越した


次の仕事を見つけるまで、大学の時にしてた、母親の経営する塾の講師のバイトをさせてほしいと頼んだら…

バイトじゃなくて、ちゃんとうちの塾で働きなさいって、雇ってもらえることになった

どうやら、来月、講師の1人が辞めるらしく、今月は少しのんびりして、来月から来なさいって…

それに、バイトをしてた頃、どうやら、生徒ウケが良かったらしい……真面目に働いてて良かった…


親父の元を離れ、身辺を整えた……



あとは……


確かめたいことがあって、あるBar に向かう…


前々から気にはなっていた…


「ここだ…」



その店は、出会いの場……


俺は、自分の性に疑問を持っていた…

中高生の頃は、S○X そのものに興味があって、好きでもない相手とやったりしてたけど…

ある時、女性の裸を見ても欲情しない自分に気づく…かといって、男性に興味がある訳でもない…


友人に相談したら、とりあえず、同性とも試しにやってみれば?と、Bar を教えてもらっていた

今までは、なかなか入れなかったけど…今日こそは…と、意を決して店のドアを開けた…


そこにいた貴方に……


一目で恋におちた…


ああ…この人だ…!

見つけた…って思った…俺は、この人に出会うために、ここにいるんだ…


引き寄せられるように、その男性の傍にいく…


「隣の席、いいですか?」と聞くと、貴方は…


「はい、どうぞ…」と、はにかんで、微笑を浮かべた……




(O)



 僕はアラサーの独身男…


しがないイラストレーターだけど、ここ数年で、何とかイラスト1本で食えるようになってきた…


1人でいるのが淋しいと思ったことはないけど、時々、人肌恋しくなって、あるBar に行く

そこは、出会いの場だから……一夜限りの相手を求めに行くんだ…

特定の相手はいらない…そう思ってたのに…


出会ってしまったんだ……彼に……



一目惚れ…だったんだと思う…


大きなクリクリの目に見つめられて…ふわふわの唇にもキスしてみたいなって…/////

声も…低音ボイスで…耳元で話されるとゾクゾクしちゃう…

彼と寝たら…どんなだろう…

一度でいいから、抱かれてみたいかも…

なんて…

偶然、Bar でたまたま一緒になった彼…


「隣の席、いいですか?」と耳元で言われた


「はい、どうぞ…」


僕が、こんなこと考えてるなんて、思ってもみないんだろうな…


……と思っていたら…


「ここ、よく来るんですか?」


「あ…うん、たまに…」


「俺は、初めてで…」


「え、そうなの?」


「なんか…この店に呼ばれた気がして…」


「えっ…」


「貴方がいたから…かな…?」


「は…?」


こいつ……こういうの、慣れてる…?


「あっ…すいません💦俺…自分から声かけるのも初めてでっ……/////」


本当…なのか…?


「信じてもらえないかもしれないけど…この店に入って、貴方を見て…一目で惹かれて…あのっ…/////」


え…マジで…?


「ぼ…僕もっ…/////」


「えっ…/////」


あ、しまった…つい言ってしまった…



カクテルを数杯 飲んだ後……


「あの…良かったら、俺の家、来ませんか?」


いつもなら、初対面の人の家に行くなんて…絶対、断るけど…

でも、この人なら大丈夫…て、いうよりも、まだ一緒にいたいって気持ちが大きくて…


「行く…っ…」と答えていた



酔っていたのもあったからか…その人の家に着いて…

玄関ドアが閉まりきる前から、どちらからともなくキスしていた…

想像以上に柔らかい唇…


「…んっ……ふ……ぅ……んっ……」


キスって…こんなに気持ち良かったっけ…


そして……そのまま、縺れるように2人でベッドに倒れ込んだ…


てか、この人…男同士でしたことあるのかな…自分から声かけたの初めてって言ってたけど…

今日居たBar が、どんなお店かは…知ってて入ってきたんだよね…

て、もう、どうでもいいや…


お互いの服に手を掛けて、脱がして…抱きしめ合う…

触れる肌が…心地よくて…

もっと触れたい…触ってほしいって、思ってしまう…