こんにちは!バレンタインの時に上げた、この2人でホワイトデーのお話を書きました…!翔くんsideだけで、お送りします!m(_ _)m




(S)


 『嘘…でしょ?』


『………………』


本当… 嘘だろ?…だよな…(苦笑)


『ありえない…』


『…面目ない…』


信じられない…という表情で、頭を抱えてる…


『チョコ溶かして、型に流すだけ…だよ?』


『…そう…なんだよな~…あはは…』


『笑い事じゃないよ…』


『あ~…だよな?』


『斗真から、聞いてたけど…ここまで酷いとは…!』


『すまん…!』


松潤が嘆いてる理由は…


俺が、あまりにも不器用で、何も出来ないからか…


キッチンの散乱状態の方か……いや、両方か…(苦笑)



バレンタインデーの日に、俺は…智くんの手作りのトリュフチョコレートを貰ったんだ


ほろ苦さと甘さが丁度いい、凄く美味しいチョコだった…


キスしながら、一緒に食べたから、尚更 旨くてさ♪



それで、俺も、ホワイトデーに手作りのチョコを智くんに返したくて…


ショコラティエの松潤にお願いしたんだけど…この有り様で…(^^;


せっかく、ニノと相葉くんに、智くんのこと買い物に連れ出してもらったのに…


そんで、松潤は……『わかりました、翔さん』


『え?』


『レシピは、大幅に変更します!』


『そうなの?』


『はい…!』


『俺でも、作れる?』


『たぶん……いや、これが無理なら、もう手詰まりです…!』


『ええっ…』


『翔さん、ホワイトデーのお返しにマグカップとかどうです?』


『は?マグカップ…作るの?』


『いや、それは無理でしょ(笑)』


今…鼻で笑ったな?チッ…


『作るのは、その中身に淹れるんですけど…さすがに、簡単で安すぎるんで、マグカップをプレゼントするのは、どうかなって…』


『マグカップねぇ…』


『智さんと翔さん、お揃いのマグカップとかあります?』


『お揃いは、ないな…』


『だったら、良いじゃないですか』


『お?おお…そうだな…』


『じゃあ、俺、ここ…キッチン片付けとくんで、買いに行ってきてください!』


『え、ここ1人で片付けんの?俺も一緒に…』


『いえ!1人で片付ける方が早いんで!』




……で、マグカップを買ってこいと、家を追い出され、今に至る…



マグカップかぁ…と、ネットで調べてみると…



おお…けっこう、雑貨屋とか陶器専門店とかあるじゃん♪



(この店、いいかも…!)



店に置いてある商品の写真も載ってて、良い感じのカップが数点、目に入ってきて…

そのお店に買いに行くことにした




え~と…


あ、これだ!


写真にあったネイビーと赤茶色のマグカップ…底の方が茶色とゴールドで、ツートンでお洒落じゃね?


と、手にしたマグカップの隣に…


キレイなブルーのマグカップで、側面の模様が花びらみたいに見えて…内側が赤すぎない赤で…


完全に、そっちのマグカップに惹かれて…気づいたらそのマグカップを持って、レジで会計をすませていた…




自宅に戻って、買ってきたマグカップを出そうとすると、松潤に制され…


「それは、本番当日に使ってください」


「え?」


「とりあえず、別のマグカップで今から作るんで見ててくださいよ」


「うん…」



松潤は、冷蔵庫から牛乳を出してそれを、マグカップに注いだ…

それをレンジで1分温めて、そのマグカップの中に市販のチョコを数個入れてかき混ぜ…

もう一度、それをレンジで1分温めたのをかき混ぜ…


「出来ました」と、俺に差し出した…


「えっ、もう?てか、これって…」


「ホットチョコレートですよ」


「ホットチョコレート…」


「これなら、翔さんにも出来るでしょ?一応、レシピも書いときました」


「おお!なるほど、これなら俺にも作れるな♪」


「…作る…うん、まあ、そうですね(笑)」



むっ…また、鼻で笑ったな?


「じゃあ、当日、頑張ってください♪」と言って、ホットチョコレートが入ったマグカップを持っていった


あ…なんだよ、味見したかったのに…まあ、いっか…


「おう!ありがとな、松潤…!」


さすが、ショコラティエ!


超絶不器用な俺にも作れるレシピを提案してくれるなんてな…!




そして…




ホワイトデー当日…




皆で夕飯を食べた後、松潤と斗真は、早々に2階に上がっていき…


相葉くんとニノは、リビングでゲームをやり始めた…


智くんは、入浴中…🛁


よし!


お風呂上がりの智くんに、ホットチョコレートだ!



智くんがお風呂から出てくるのを見計らって、買ってきたマグカップにホットチョコレートを作る…


さすがの俺も、レシピ通りに作ることが、出来た♪



「なんか、甘い香りがするね♡」


「智くん!これ…!」と、ホットチョコレートのマグカップを手渡すと…


「わ…!キレイなマグカップだね~…中身は、ホットチョコレート?」


「うん…マグカップとホットチョコレート…俺からのホワイトデー…」


「ありがとお~♡嬉しいっ…これ、飲んでもいいの?」


「うん、もちろん!」


熱いから、ふぅふぅしてる智くん…


あ~…尖らせたその唇に吸い付きたい…まだ、まだだぞ!俺


あちっあちっって、ホットチョコレートを飲んでくれた…!



「うん、甘くて美味しい~♡」


「本当っ?」


「うん、飲んでみる?」


バレンタインのチョコの時みたいに、また智くんにキスして、味わおうとしたら…



「何、飲んでんの~?」


「甘い匂いしてますけど…あ、ホットチョコレートですか」


「俺も飲みた~い!」


「俺も飲みたいです♪」


「は?」


何で、お前らの分まで…と、言い出しそうになったけど…待てよ…

こいつらには、松潤にレシピ教えて貰った日、智くんを買い物に連れ出してもらったんだよな…

と、思い直す…

いや、でもな…


「これ…智くんへのホワイトデーのなんだけど…」


「マグカップがですよね?」


「へ?」


「中身は牛乳と市販のチョコですよね?」


…それを言うなって…!


「翔くん、2人にも作ってあげたら?」


へいへい…作らせてもらいますよ…!


「得意料理、麦茶の他にもホットチョコレートが増えたね♪」


「お!そうなるな♪」


「「ぶっ…(笑)」」


相葉くんとニノ……笑い堪えてるの、わかってるんだからな…💢




そして……



その後…




俺の部屋にて…



「ホットチョコレート、美味しかった?」


「うんっ、甘くて美味しかったよ♡」


「そっか、なら、良かった…」


「翔くんは、飲んでないの?」


「うん、飲んでないんだよね」


「僕、作ってこよっか?」


「え?」


「すぐだからさ…」て、立とうとする智くんの腕を引いて、俺の膝の上に座らせる


「あ……翔くん?」


「また、今度作ってよ」


「え、今度でいいの?」


「うん」


だってさ……


「え、でも…んっ……んん……ぁ…んっ……/////」


ホットチョコレートより、甘い香りがして…


ホットチョコレートより、甘~い貴方を今から、いただくからね♪



「あっ……ん…ぁ……あっ……んん……や…ぁ……んっ……」



ほ~ら、甘い♪



「智くん…っ…」


もっと、甘い声…聴かせてよ…


「…あ、…しょ…おく……んっ…んん……あっ……あ…ぁ…ん……」



チョコレートよりも甘い貴方と……



甘い甘い夜に……



二人、溶けていく……











END




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お話し、読んでくれてありがとうございます!

今まで、バレンタインのお話は何回か書いてるんですよね……saori の部屋になりますが、1番最初に書いたお話が、バレンタインのお話でしたしね♪あのお話は、短かったし、確か数時間で書いたんですよね…(笑)
ホワイトデーのお話は、いらないかな~と思ったんですけど…たぶん毎年、いらないかな~と思ってたんでしょうね……saori の部屋でもくきまるの部屋でも、ホワイトデーのお話って書いてないんですよね…(^^;
時期に関係なく、何かのお話で書いてはいるかもだけど、バレンタインの時みたいにホワイトデー当日にお話を上げたことは、たぶんないです!なので、今回限りかもしれませんが、ホワイトデーのお話を上げてみました!お話と…お話に関係ない、ここまで読んでくれて、ありがとうございます!m(_ _)m