★こんにちは!『NANONI 』『DAREKA 』の智くんsideになります…







  「おはよう」


「おはよお…」


「もう風邪いいの?」


「ああ…うん、ずっと寝てたら治った」


「一昨日…帰り寄ろうと思ってLINEしたのに」


「ごめん、寝てて気づかなかったわ」


嘘… 松潤からって分かっててスルーしたんだよね…

なんか知んないけど、こいつに気に入られてるみたいで…断っても断っても、しつこいんだよね…

かと言って、真剣にも見えないから、本気で取り合ってないけど…

同じバイト先だから、気まずくなるのも面倒で…やめろ!てあんまり強くも言えないし…


はぁ…忘年会、行きたかったんだけどな…櫻井くんは参加するって言ってたもんね…


「せっかく二次会、蹴って行ったのにさ…」


「悪い悪い…」て、家に入れる訳ないだろ…


「そういや、櫻井くん達も 二次会バックレてたらしい」


「櫻井くん…達って……誰と…?」


「…相葉くんだよ」


「そ…なんだ…」


「…2人で、どこ行ったんだろうね?」


「知らないよっ…」


着替えて、僕は調理場に急いだ…


櫻井くんと…相葉くんが…2人でどっか行ったって…


他のお店に飲みに行ったかもしれないし…それか、帰ったかもしれないしさ…


それに、相葉くんて確かつき合ってる人いるよね… たまにバイト終わった頃に、お店の近くに迎えに来てるの見たことあるし…



バイト終わりに、松潤に24日の日、会えないかって言われる…


「無理…」


「予定入ってるの?」


「…………………」


そんなの入ってないけど…


「予定あるって、言えばいいのに…」


「…ある」


「嘘つけ(笑)」


予定なんてないってバレバレなんだろ?


「…じゃあ、誘ってみれば?」


「えっ?」


「櫻井くんだよ…気になってるんでしょ?」


「なっ…なんで……/////」


え?僕、そんなに分かりやすい?


「でも…櫻井くんは、予定入ってたりして…?」


「えっ…そお…なの…?」


「だって…24日って確か、相葉くん誕生日だったような…」


え……24日…櫻井くんは、相葉くんと過ごすの…?


でもでも…相葉くんは…


「相葉くんて、恋人いるでしょ?」


「櫻井くんに変わってるかも…?」


「嘘っ…」


え…2人…そうなの?違うよね…?


「だから、試しに誘ってみれば?」


「でも…」


「それで、櫻井くんに断られたら、俺につき合ってよ」


「わかった…」


「お…?」


「でも、わかったのは、櫻井くんを誘ってみるってことだから…」


「え?」


「…誰とでも良いって訳じゃないから…あっちがダメならこっち…とか無理…!」


「はぁっ…わかったよ、まぁ、頑張ってみれば?」



翌日のバイト終わり、櫻井くんと一緒に帰ることになった…


イブの日…相葉くんと会うのかな…


「ねぇ、櫻井くん」


「ん?えっ、何?」


なんか…考えごとしてた…?


「…24日の日って、何してる?」


「え…と…」


「もう、予定入ってる?」


「いや…入ってない…けど…」


えっ!? 入ってない…?


「本当?」


「うん…」


「だったら、その日、会える?」


相葉くんとじゃなくて…僕と会ってくれる?


「え…うん、会えるっ…」


やった!会えるって♪


「じゃ、約束ね」


「うん…」



当日…



櫻井くんは駅裏のお洒落なお店に連れてってくれた


クリスマスランチって、ちょっと豪華なランチのコース✨🎄✨


「ランチなら空いててさ…」


えっ…もしかして、わざわざ予約してくれたの?


ランチの後は、駅周辺をブラブラする……ただ、一緒に歩いてるだけでも楽しい…


今日は、何時まで一緒にいられるんだろ…もしかして、夜は相葉くんだったりする…?


まだ…いいよね?


「次、どこ行く?」て聞いてみる…


「え~と…カラオケは?」


カラオケかぁ…前、バイト先のメンバーと行った時…櫻井くんの歌声…すごくいいって思ったんだよね…てゆーか、櫻井くんの声も好き…なんだよね…/////


「じゃあ行こっか」て、すぐ傍に、相葉くんがバイトしてるカラオケ店があって…


「なんか…相葉くん、今日、お誕生日らしいよ」


「え…マジで?」


もし、バイト入ってたら、部屋に読んでサプライズしようかって…覗いてみることになった…


てゆーか、この後、相葉くんと約束してるとか…?


来ても良かったのかな…


お店に入ると、受付に相葉くんがいて、僕たちを見てビックリしてる


「い…らっしゃいませ」


驚いてるってことは、約束はしてないってことだよね…?


「えへへ~、来ちゃった♪」て言ったら、「ビックリした~」て笑顔が返ってきたから、内心ホッとした…


部屋に案内された時、櫻井くんがエスコートするみたいに、僕の腰に手を添えた…

コレ…時々されるんだけど、いつもドキドキしちゃうんだよね…


て…アレ?今…


「ごゆっくりどうぞ」てドアを閉められた…けど…さっき、視界に入ったのって…


「…大丈夫?」


「えっ?何が?」


「今…蹴られてなかった?」


「えっ…」


やっぱり…なにか、あるの…?


「なにか…したの?蹴られるようなこと…」


「え…と…」


櫻井くんの目を真っ直ぐ見ると…少し目が泳いで…

やっぱり、松潤が言ってた通り、2人はなにかあったんだって、確信する…


視点が定まらなかった櫻井くんの目が、真っ直ぐ僕の目を捉えた…


「話…聞いてくれる?」


「うん、聞くよ…」


「とりあえず座ろうか…」


「うん…」


僕たちは、部屋のソファーに並んで腰かけた…


そして、櫻井くんの口が開くのを待った…