★相葉くん目線の、このお話、題名を『Unknown (仮)』としてましたが、『NANONI 』に変更します…
考えてくださったYさん、ありがとうございます♪絶対、こちらの方が合いますよね♪



(A)


 別に…本気だった訳じゃないよ…


一次会でガンガン飲んで酔ってたし…一応、つき合ってる子もいるしさ…


ちょっと…どうかしてたんだ…恋人とケンカしてムシャクシャしてたのもあったし…


だから、あんなこと…💦





「どうする?1時間?2時間にしとく?」


「どっちでもいいよ」


「………………」


目の前にいるのは、同じバイト先の櫻井くんと大野くん…


一見、友達同士に見えるけど…大野くんを見る櫻井くんの甘すぎる視線…


大野くんの櫻井くんを見る視線も同じで…


もしかして、2人はつき合ってるのかなって…


見る人が見ればわかるその距離感…


てゆーかさ…


櫻井くん?


確かに、あの時、昼間のバイト以外にも、ここのカラオケ店でバイトしてるんだって言ったら、


『じゃあ今度、そこ行くよ!』なんて言ってくれて、俺も『うん、来て来て~♪』なんて答えたけどさ…


いや、来てくれたのは嬉しいよ?


でもさ…2人は、つき合ってるよね?


普通、連れてくる?


いや、いいんだけどさ…


え…いつからつき合ってんの?


あの時は、つき合ってる人いないって言ってたよね?


あ…上手くいってないとはいえ、俺には一応つき合ってる人がいるから、ドロー的な?


じゃなくてさ…


バイト先の忘年会の二次会バックレて…俺とホテル行ったの…


つい先週の話だよね?


ベロベロに酔ってはいたけど、やることやったよね?


確か、大野くんは風邪気味だからって忘年会は欠席してたっけ…


え、マジでいつから?


つき合いたて?


俺はいるって言ったんだから、隠す必要は無かったよね…


じゃあ、やっぱり2人がつき合ったのは最近?


あれ?こういうのって…普通なの?


俺がおかしいの?


いや、浮気したって感じでもないけどさ…


一応、ノリ?だったとはいえ、そういうことした相手のバイト先に…


恋人、連れてくる?


気まずいって思ってるの俺だけ?



「こちらです」と、2人を部屋まで案内する


大野くんの腰に手を添えて、エスコートするみたいに歩く櫻井くん…


何となくムカついて…


部屋に入っていく櫻井くんの足に軽く蹴りを入れた…


櫻井くんは、パッと俺の方を見て、悪びれもなく笑っていた…


何?何なの??


見せつけに来たの?


大野くんは、俺とのこと知らないんだよね?


一瞬、バラしてやろうか…なんて頭を過るけど…


そうしたところで、何のメリットもないもんね…


俺も恋人と別れるつもりはないし…


でもさ…


マジで…何なの?


意味不明…



つい2人の部屋のモニター画面を見てしまう


歌わずに、なんか話してるみたいだな…


時々、カメラの死角にいるのか2人が見えなくなる…


…何してんの?


キス…でもしてんのかな…


途中、2人の部屋から何品もオーダーが入る…


何となく気まずいから、他のバイトのスタッフ行ってもらうと…


『相葉くん、さっきの部屋の人からご指名だよ』


「え?」


『次に頼んだ料理は、相葉くんに持ってきてほしいってさ』


「…わかった」



マジで、意味不明…


てゆーか、今日はクリスマスイブで一応、俺の誕生日だからさ…


バイトの後、恋人と約束はしてるんだけどさ…



はぁ…何か、自分の気持ちもよく分かんないや…



上がったポテトフライを2人がいる部屋に持っていく…



コンコン…ガチャ…


「失礼しま~…」



パァン❗🎉🎉✨



「えっ…」



ビビった~…!


何?クラッカー??



「「相葉くん、誕生日おめでと~!」」


「あ……りがとう…!」



え?まさか…このために来てくれたの?


「バイト中だけど、ちょっと食べて♪」


「これも飲んで♪」


「あ、うん…ありがとう!」


運んできたポテトフライと、紙皿に乗ってるピザを食べて、ドリンクを飲む…


嬉しいけど…やっぱり、なんか複雑な心境…



後日…



櫻井くんとバイト先で話した…


クリスマスイブの、あの日…


2人は純粋に、俺のお祝いに来てくれたらしい…


そして、部屋に案内した時に、俺が櫻井くんに蹴りを入れたの大野くん、見てたらしく…


何でなの?って…



それキッカケで、2人はつき合うことになったらしい…



マジで?


カラオケの受付の時は、まだつき合ってなかったんだ…


つき合う前から、あんな甘い雰囲気だったんだ… 



そんで、忘年会の二次会バックレてホテル行ったことを謝られた…


あの時はごめんって…


大野くんのことが好きなのに、何も言えなくて……


大野くんにちょっかいかけてる奴がいたのに何も出来なくて…


つき合えるなんて思ってもなくて自暴自棄になってたらしい…


まあ…俺も恋人いるのに…ケンカしてムシャクシャしてたからって、櫻井くんとなんて…ダメだよね…


俺も、ごめん…て謝った…


大丈夫だよ…



あの時のことは誰にも言わないよ…酔ってたし、どうかしてたんだ…


今は…恋人とも上手くいってるしね…



だから、なんてことないんだよ…!



なのに…



バイト中、櫻井くんと大野くんが視線で会話してたり…



バイト終わり、2人が仲良く帰っていく後ろ姿を見ると…


なぜか胸がモヤモヤするんだ…



でもね…


このモヤモヤの正体は…


暴かないままで…


ずっと、不明のままでいいんだよ…


はぁ…



「…マー君」


「えっ…あっ!和!」


「…迎えに来た…」


「ありがとう…!」



よく分からないモヤモヤを胸にしまい…


俺を見つめる薄茶色の瞳を見つめ返す…


そうだよ…


こいつのことが好きなんだって…


それが分かってればいいんだよね…



迎えに来てくれた恋人の小さな手を握って…


俺は歩きだした…











相葉くんside END



★翔くん、智くんsideを明日から上げていきます…題名が違うので、ご注意ください!m(_ _)m

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   相葉くん、お誕生日おめでとうございます❗🎉🎉✨


お誕生日て、めでたい日に、よくわからない…お話上げてごめんなさい…!m(_ _)m


41歳の相葉くんに幸あれ…!