『しょおくん、だ~いすき♡』
小さい頃は、素直に好きって言えてたのにな…
小学生の時は…どうだったっけ…?
『智くん、帰ろ!』
『あ、翔くん…僕、掃除当番で…』
『わかった、下で待ってるよ』
『うんっ』
急いでお掃除終わらせて、翔くんが待ってる昇降口に急いだら…
翔くんは、女子と喋ってて…
なんか、すぐに声をかけられなくて…
その場にいたら、翔くんが気づいて、僕の方に来て…
『智くん、帰れる?』
『…翔くん…きらい…』
『えっ…なんでっ?』
キライなんて、思ってないのに『きらい』って、言っちゃってた…
でも、翔くんは、僕がそう言うと…
『本当にきらいなの?』
『俺は智くんのことすきだよ』
て、言ってくれたから…
『本当はきらいじゃないよ』
とは言えたけど、『僕も翔くんのことすき』って…素直に言えなかったな…
中学生になって、好きとか嫌いとか、前ほど言わなくなったけど…
翔くんが隣のクラスの女子に告白されたって聞いた時に、また僕は…
『翔くんなんて…嫌い…』て言っちゃったんだ…
でも、翔くんは『俺は嫌いじゃないのにな…』て言った…
小学生の時みたいに、『俺は智くんのこと好きだよ』とは言ってくれなかった…
翔くん…
僕は、ずっと翔くんが…
翔くんだけが好きなんだ…
だから、翔くんが女の子と仲良さそうに喋ったりしてるの見ると胸がチクチクする…
翔くんが女の子と出かけたり、つき合ったりするの嫌だって思うんだ…
でも、『嫌』って言えなくて…『嫌い』って言ってしまう…
高校生になった今も、翔くんはよく女子に告白されていた…
いつも、断ってるみたいだけど…今回は、学年で1番可愛いって皆が騒いでた女子で…
翔くんが、どう思う?つき合った方がいいかな?なんて言うから…
僕は、また翔くんに『嫌い…』て言っちゃったんだ…
そしたら…
今までは、嫌いじゃないって言ってくれてたのに、翔くんは…
『俺も…智くんが大嫌いだよ…』って…そう言ったんだ…
翔くんに…
好きな相手に…
『大嫌い』て言われることが…
こんなに悲しいことなんだって…
僕は、この時に初めて知った…
翔くんの『大嫌い』の言葉が胸に刺さって…
痛くて…悲しくて…
涙が止まらなかった…
僕は…こんな…痛くて悲しい『嫌い』って言葉を…
翔くんにずっと言ってたんだって、気づいた…
その場から、逃げ出そうとしたら、翔くんに捕まえられた…
『…なんで、泣くの?』って…
『…だって…』
翔くんに『大嫌い』て言われたから…
今まで翔くんに『嫌い』て言ったの、取り消したい…
『泣かないでよ、智くん…』
『…だって…』しか、言えない…
翔くんに嫌われちゃったから…
もお…素直になっても遅いんだよね…?
はぁ~…て、翔くんがため息をついた…
『…さっきの嘘だからね?』
『え…?』
『大嫌い…って言ったの、アレ嘘だからね?』
『ほ…んと?』
『本当…』
『嫌いじゃ…ない?』
『…嫌いじゃないよ…』
『よ…良かったぁ…』
ホッとして、また涙が溢れてきた…
『んで、さっきの話だけど…』
『え…』
『告白された子と、つき合った方がいいと思う?』
あ…その事か…
どうしよう…なんて答える?
ここで、また心にも無いこと言ったら…
僕、もお…一生、素直になれない気がする…
僕は、深呼吸をして…
翔くんに正直な気持ちを伝える…
『…つき合ったら…嫌だ…』
翔くんの目が見れなくて俯いてしまう…
そしたら、翔くんは…
『それが、聞きたかった』って、言った…
『え…』て、顔を上げると…
大好きな翔くんの大きな目が真っ直ぐ僕を見て…
『智くん、大好きだよ』
そう言って…微笑んでくれたから…
『僕も…翔くんが大好き…』
て、素直に言ったら…
優しいキスをくれたんだ…
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★こんにちはw
いつも遊びに来てくださってありがとうございます!m(_ _)m
もお12月なんですね~…今月になってまだ1度も投稿してませんでした…
気を抜くと、いつまでも休んでしまいます…(^^;
妄想はしてるし、ノートも開くし漁るんですけどね…
このお話は、別のお話の智くんと翔くんが頭の中で会話してたのをメモしようかな…どうしようかなって思ってたら、また違うお山の二人が違うこと話し出したので…
片方の視点だけで、いいや…ってメモるのやめて直接ピコピコしました…
ちょっと…オチが…
他の妄想短編でも、最後に優しくキスされてたな…って思いましたが…
少し変えようか…とも思いましたが、読み返すのがめんどうで、そのままにしました…(笑)
どうか、お気になさらずに…m(_ _)m