〈O〉


  歓迎会の次の日から、連休に入る…


うちの会社は、GWや お盆休み、年末年始は10日前後 のお休みになる


二次会の後、酔って寝てしまった僕は、翔くんの家に 泊まって…

翌日の昼過ぎに 翔くんが 車で 自宅まで 送ってくれるって…

お世話になりっぱなしだったから、夕飯 ごちそうさせてって… 

もちろんお礼にってのもあるけど…連休に入っちゃうからさ…

もう少し、翔くんと一緒にいたかったんだよね…


何か食べに行って奢るつもりで いたんだけど、作ってくれるの?…なんて 翔くんが言うから…

その日は、いったん着替えに自宅に戻って、まだ時間あるから、翔くんの車で ドライブして、また僕の家に…


お昼に、たまに僕のお弁当のおかず 食べてて…僕が作った ご飯 食べてみたかったんだって…

そんなの…いつでも 作ってあげるのに…

いつも お弁当 旨そうだなって思ってて、おかず食べさせてもらうと やっぱり旨くって…

なんて、言ってくれるから 良かったら 休み明けお弁当 作ろうか?って 言ったら、満面の笑みで「うんっ!」て… 

嬉しそうに言うから、なんか こっちまで嬉しくなってしまう…

夕飯は、何が いい?って聞いたら、好き嫌いほぼ ないから 何でもいいって… 何でもいいって、けっこう困るんだけど…

とりあえず、一緒にスーパーに買い物に出た

カゴを手にすると、翔くんが 持ってくれる

なんか、キョロキョロしてるよ…(笑)

「旨そうだな」て 翔くんが言うのが お刺身とか揚げ物で… そんなの おつまみじゃん…飲みたくならない?

あ…飲んだら…車で来てたから…運転出来ないよね… そしたら…僕んとこ…泊まってく…?

なんて、今の なしなし!💦

と思いつつ、夕飯時、テーブルに並べたのは お刺身に お惣菜コーナーにあったあじフライ…

あとは たこわさと だし巻き玉子と ポテサラを作って出したら…


「こんなの飲みたくなる~!」って…

「じゃあ、飲む?」

「でも…車で 来てるし…」

「休みなんだし…予定ないなら…別に…泊まってても いいし…」

「え…」


わ…泊まってって 言っちゃった…でも 別に 変なこと 言ってないよね…


「あ、嫌なら…」

「泊まっても いいの?」

「うん、いいよ…」


で、結局…


「「カンパ~イ!」」🍻

「旨っ!」

「うんま~い♪」


翔くんは また頬っぺたパンパンにして 食べて飲んで… (笑)

嬉しくて、ビールが進んじゃうとこだけど…今日は、あんまり 飲みすぎないようにしないとね…


「智くん、連休の予定は?」

「え~と…」


いつもなら、休みだ!釣りだ!キャンプだ!ってなるんだけど… もちろん行きたいんだけど…

なんかね…今回のお休みは…10日間も 翔くんに会えないのか…なんて 思っちゃって…

まあ、いつも 前もって 予定 たてるタイプじゃないから…予定なんて あって無いようなもんなんだけどさ…


「特に 予定は 入れてないってゆーか…翔くんは?連休 どっか行くの?実家 帰ったりするの?」

「いや、実家は行こうと思ったら平日でも行ける距離なんで…」

「じゃあ、他に予定 入ってるの?」

「それが… いつもは 前もって 色々 予定 詰め込むタイプなんだけど… その、今回は 何も 入れてなくて…」

「え?そおなの?何にも 入れてないの?」

「うん…10日間も 智くんに 会えないの淋しいなって… 連休中、どっか 会えないかなって…」

「えっ?」


ちょっ… 今…僕に 会えなくて 淋しいって… そう言った?!


「え?何?」


もお… なんで、翔くんは そういうこと サラッと言っちゃうかな…/////


「……………/////」

「智くん、連休中 会える?」

「…会えるけど…」

「どっか行かない?」

「でも…どこも 人で いっぱいじゃない?」

「あ~、まあ そうだろうね」

「翔くん、行きたいとこ あるの?」

「ん~ 映画とか どう?」

「映画か… 最近、観に行ってないな…」


今、話題の映画が あってさ…と いくつかの映画のあらすじを 教えてくれる


「それ…面白そう」

「じゃあ、これ 行ける?」

「いいよ…」


「じゃあ、いつにする?」と…今日 泊まっていくなら、そのまま 明日 行こうかって…


明日は、翔くんと 映画館デート… もとい、映画館に 行くことになった



夜、お風呂を済ませて、さあ 寝ようかって時…


「じゃあ、翔くん そのベッド使ってね」

「え…智くんは どこで寝るの?」

「僕は、ソファーで寝るから…」

「ええっ!俺が ソファーで寝るよっ」

「いいから…僕、いつも ソファーで寝てるし」

「さすがに、先輩差し置いて ベッドで寝れないよ…」

「今は、会社じゃないんだから…先輩も後輩もないから…」

「でも…」

「いいから、ねっ…」

「え…ちょっ… 智くん…」


ベッドの方に、翔くんの背中を押していく…


「じゃあ、おやすみね」て、ソファーに移動しようとしたら…


「智くん…」

「え…わっ!?」


なぜか、翔くんに抱っこされて… 落ちないように思わず 翔くんの首に腕を回す


「智くんは、こっち」と、ベッドに下ろされる

「翔くん…/////」


「じゃあ、おやすみ」て 言う翔くんの腕を掴んで、僕の方に 思いっきり引き寄せる


「あっ…」

「…っ…」


翔くんと2人して ベッドに 倒れ込む形になる…


「さ…智くんっ…?/////」

「だっ… だったら、ベッドで 一緒に寝よ?」

「えっ…」

「昨日も… 一緒に寝たんでしょ?」

「そ…だけど…」

「だったら、いいでしょ…」

「智くん… いいの?」

「…翔くん…嫌なの…?」

「嫌じゃないよ…」

「…じゃ、じゃあ… 早くっ…寝るよっ…」

「…うん」


2人、同じ ベッドに寝転ぶ…


「おやすみ、翔くん…」

「おやすみ、智くん…」





「…………………/////」




ドキドキドキドキ…




自分から 一緒に寝ようって 言ったけど…



今日は、そんな 飲んでないし…



僕、眠れるの…!?



ん?



少しすると 翔くんの寝息が…


クカ~…クカ~…と 聞こえてくる…


嘘っ… もお 寝ちゃったんだ…!


「……………/////」


翔くんの寝顔を じ~っと 見る…


んふふ… 寝顔も イケメーン♪


翔くんが いけないんだよ?


さっさと 寝ちゃうんだもん…



ドキドキドキドキ…



チュッ……



しちゃった…翔くんにキス…/////



起きて…ないよね… ?



クカ~…クカ~…



ホッ…



僕は…お布団を被って、ぎゅうっと目を瞑る…



そのうち… 深い眠りへと 落ちていった…








★ サブタイトルは ~連休~ですが、いろいろ場所だったり、ワード だったり 詰め込んでます…
Pさん、aさん、Aさん、Yさん ありがとうございます!m(__)m