〈O〉


  ♪♪♪~


お昼休憩の音楽が流れる


「じゃあ、お昼にしようか」

「はいっ」

「櫻井くん、今日はどうするの?」

「今日は、食堂に 行ってみようかと…」

「じゃあ、行こっか」

「はい」



初日のお昼休憩の時に、お昼はどうすれば?と聞かれたんで、


社員食堂か、社内の売店で お弁当やパンを買うか、カフェスペースにも パンの自販機があるし、外で買ってきてもいいし、外に食べに行ってもいいし、お弁当 持ってきても いいし、自由だよ と教えると…

僕が お弁当だったからか、その日 櫻井くんは 売店でお弁当を買って来て 食べてた


次の日以降も コンビニで何か買ってきたり、売店で 買ってきたり してたから、


「社員食堂は、いいの?けっこう うちの食堂、美味しいよ、僕も たまに食べるし」


と、言うと


「大野先輩と 一緒に食べたいです」 


ドキッ…


「えっ…」


…深い意味は ないよね…まだ まわりの人と馴染んでなくて、心細いだけだよね…


「食堂でも、お弁当 持ってって つき合うよ?」

「本当ですか?」

「うん、前もって 言ってくれたら、お弁当持ってこないから 外に一緒に食べにも行けるし」

「わかりました」



食堂に行って、僕は 場所取りをして、櫻井くんに 買い方を 説明する



「生姜焼き定食にしました♪」

「あ、それ美味しいよ♪」


いただきます をして、櫻井くんは 定食を、僕は作ってきた お弁当を 食べる


パクっ… モグモグモグ…


「うんま~い♪」

「んふふっ…(笑)」


初日から 思ったけど、櫻井くんて 本当 美味しそうに 食べるんだよねぇ…

頬にいっぱい 詰めこんで 食べるのが 何とも 可愛くて… つい 見とれてしまう…


僕が じ~っと 見てたからか、


「あ、これ 食べますか?」と聞かれる


いいよ いいよ… て 普通 遠慮 するところなんだろうけど…


「いいの?」と言ってしまう


櫻井くんは、「はいっ♪」て、生姜焼きのお肉を 1切れ お箸で 摘まんで 僕に差し出す


えっと…これは~…(笑)


口を開けると お肉を食べさせてくれた


「モグモグ… 美味しいね♪」

「はいっ」


半分冗談で、「何か 食べたいのある?」て 聞いたら…


「いいんですか?」って… じゃあ、卵焼きが 欲しいですって…


箸で摘まんで上げると 櫻井くんは パカッて口を開けて 待っていた


口の中に 入れてあげると モグモグして…


「うんめぇ…!」て、本当に美味しそうに 食べてくれた…


ああ… 


僕…櫻井くんと ご飯 食べるの 好きかも…


「明日の お昼は どおする?」


「え… えっと…/////」


「外に 食べに行く? 食堂の他のメニューも食べてみる?」


「大野先輩の…」

「え?」

「いえ… えっと、大野先輩の オススメメニューとか ありますか?」

「ん~とね…あ、食堂のカレー!美味しいよ」

「じゃあ、明日も 食堂で、いいですか?」

「うん! あ、僕も 明日 、久しぶりに食堂のカレー食べよっと♪」


んふふ… また 明日、口いっぱいに カレー 詰めこんで、旨いって 言うんだろうなぁ♪


明日の お昼休憩も 楽しみだなぁ♪