★すいません!今日と明日だけ 別のお話上げさせてください…!短編です…前後編です…m(__)m
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〈O〉
ピンクムーンて 知ってる?
4月の満月のことを そう言うんだって…
名前の由来は 月が ピンクだからじゃないよ…
なんだっけ…
北アメリカで、この時期に ピンクの花が 咲くようになるからとか …だったかな…
別名、フィッシュムーンとか エッグムーンとかも 言うらしいよ?
魚月なんて いいよね♪🐟️
ピンクムーンには…
願い事をすると 叶うって 言われてるんだ
恋愛運とか…
恋愛成就とかね…
本当なのかな…
ねぇ… お月さま…
僕の お願い… きいてくれる…?
僕の通ってる 学校は 1年から3年まで ずっとクラスが 持ち上がりなんだ
だから、1年で同じクラスになった奴等と3年間 一緒、担任も 同じ…
僕が 今度の満月に 叶えたい願い事はね…
同じクラスの 櫻井翔くん…
1年から同じクラスだし、席もね、学期ごとに席替えがあるんだけど…
ずっと 席も 近かったの…前後とか 隣同士とか…
だからね、挨拶もするし 休憩時間とかお喋りもするし、帰る方向も 途中まで同じだから、一緒に帰ることもある
そこそこ 仲は良いと思うんだ…
でもね…
僕は、櫻井くんと もっと仲良くなりたいんだ…
でね、来週 席替えがあるんだよ
今は 1年の3学期の時のままの 席順だから、櫻井くんの 後ろの席なんだ
だから、別に席替えしなくて 今のままでも いいんどけどなぁ…
だって…今までは たまたま 近くの席になれてたってだけで、今度こそ 席 離れちゃうかもじゃん?
今度の席替えの 前の日が ちょうど ピンクムーンなんだよ…
また…近くの席に なれますようにって お願いしてみる?
お願い事って… やっぱり 1つ だけなのかなぁ…
もう1つ 叶えたい願い事が あるんだよ…
あのね…
名前で呼んでほしいの…
今はね、大野くんって呼ばれてるから…
櫻井くんに 名前で 呼ばれたいんだ…
智くんって…/////
そしたらね、僕も 櫻井くん…じゃなくて、
翔くんって 呼びたいな…
そんなの 簡単じゃんって 人も いるだろうけど…
僕も…何とも 思ってない人には 平気で、名前で 呼んだりも するよ…?
でもね…
櫻井くんは… ダメなんだよ…
ドキドキしちゃうんだよ…
だから、普通に 喋ろうとするのに 必死でさ…
けど…
もっと 喋らないと…仲良くなんて なれないよね…
あ…じゃあ、こんなのは どう?
緊張しないで 喋れるように なれますようにって…
どうする?どうする?どれにする…?
「大野くん」
わっ… 櫻井くんっ…/////
「はいっ?」
「なんで、はい、なの?(笑)」
「あ…いきなり 振り向いたから ビックリして」
「ごめん、ごめん…あのさ、今日は部活?」
「あ、ううん」
「じゃあ、一緒に帰ろ?」
「うんっ…」
櫻井くんと 駅に向かって 歩く…
同じ路線の電車なんだ…
方向は逆だけど…
ホームは 同じ…
「大野くんの電車のが 先に来るね」
「あ、本当だ」
表示されてる時刻を 見ると 僕のが2分早い…
それに、この時間帯 1時間の内に 9本位 電車来るから 待ってる時間も10分以内だもんね…
もっと、電車が来る間隔 空いても いいのに…
1時間に1本とかさ…
「あ、来たね」
「うん…」
ちぇっ… もお 来ちゃったよ…
電車が ホームに着く 寸前…
「大野くんっ」
「ん?なあに?」
「…智くん…って 呼んで いい?」
「あ… うんっ」
電車がホームに着く…
わっ… 智くんて、呼んでくれるの?
電車の扉が 開いて…
何人か乗客が降りてくる…
「あの、それで…俺のこともっ…」
電車に 乗り込み、櫻井くんの方を向く
僕も…名前で 呼んで いいの?
「翔くんっ…」
「はいっ?」
「なんで、はい、なの?(笑)」
「あ…ははっ…」
発車を告げる 音楽が鳴る…
「翔くん、また 明日ねっ…」
「智くん、また 明日っ…」
電車の扉が 閉まる…
ゆっくり 電車が 動き出した…
翔くんの 姿が 見えなくなるまで 手を振った
翔くんも 手を降ってくれてた
あれ?
ピンクムーンに お願いする前に 名前呼びは、叶っちゃった♪
じゃあ…どおしようか…?
満月の日までに お願い事、考えなくちゃ…!
翔くんと…学校以外でも 会いたいな…
平日は 学校で 会えるけど…
土日祝日は 会ったこと ないもんね…
翌日の放課後、、、
「智くん、今日は 部活は?」
「今日も無いよ(休む!)」
「一緒に帰ろう?」
「うん、いいよ」
駅までの道中…
「智くんて、土日は いつも 何してるの?」
「絵、描いたり…時々 父ちゃんに 釣りに 連れてってもらったり…」
「明日は、絵 描くの? 釣りに行く?」
「ううん…まだ何も 決めてない」
「あ、じゃあ 明日、遊ばない?」
「え…」
嘘っ… 明日…土曜日なのに、誘ってくれたっ
「あ、無理?」
「ううん、無理じゃないっ」
明日、お昼から 翔くんと会うことになった…
お昼ごはんも、一緒に食べようって…
あれ…
また、満月に願う前に 叶っちゃった…
え… どおしよう…
いいや… まだ 満月は 明後日だもん…
考える時間は ある…
その前に…
翔くんと デートだ♪
あ…デートでは ないか…
土曜日、、、
駅で 待ち合わせた…
翔くんは、僕んとこの 駅まで 来てくれて 約束の時間より 早く 来てくれてた
お昼ごはんは 前に 姉ちゃんと行ったカフェに行った
オムライスが 美味しかったんだよ
翔くんは 旨い!って 、オムライス大好きなんだって、頬っぺた パンパンにして食べてた
始めは ドキドキして…心臓 落ち着かなかったけど…
だんだん ドキドキにも 慣れてきて…
お昼ごはんの後は、ゲーセンに行ったり、カラオケに行ったり…
普通に 友達と 行くようなとこに 行ったんだけど…
翔くんと一緒だと めちゃめちゃ楽しかったよ♪
また、一緒に 遊びたいな♪
帰り、駅で バイバイした 時は…
少し寂しくて…
またすぐ 会いたくなってしまった…
決めた!
ピンクムーンにお願い事…
翔くんが…
僕を 好きに なりますように…!
叶えてくれる…?
そして…
満月の日曜日、、、
日が暮れた頃、、、
駅の傍の コンビニの 前で…
あっ…!
満月だ!
やっぱり…ピンク色って訳じゃないんだな
そして…
心の中で…
昨日 決めた 願い事を 唱える…
翔くんが…
僕に 好きって 言ってくれますように…!
あっ!
好きに なってくれますようにだった…!
ピコンと LINEが 受信される
翔くんだっ!
今、どこに いるの?って…
駅の傍のコンビニの近くって返したら…
そこに 居てって…
えっ?えっ?
少しすると…
駅の方から 翔くんが走ってきて…
はぁはぁ… 息切れしてて…
「翔くん…?」
どおしたの…?
「智くん、あのさ…俺ね… 智くんのことが…」
「…!?」
もう…願い事を…
叶えてくれるの…?
ピンクムーンが…
一際 輝いて 見えた