〈O〉


  僕には 仲の良い 幼馴染みが2人いる

小さい頃から一緒の 和と潤だ…


その日は、中学の卒業式だった…


卒業式の後、潤に 近所の河川敷に 来てほしいと呼び出されたので、その場所に行くと…

川を見ている潤の姿があって、声をかける


「潤~!」

「智…!」


土手の階段を 下りていき、潤の傍まで行くと、僕の方を じっと見て…


「何?」て 聞くと…


「俺… ずっと… 智のことが 好きだった…!」


潤に 告白される


「潤…」

「俺と、つき合ってほしい」


「……ごめん、潤とは つき合えない…」

「… そっか…」


淋しそうに 笑みを浮かべる 潤…


「ごめんね…」


潤のことは 大好きだけど… それは 幼馴染みとしてなんだ…


潤は、これからも 幼馴染みとして よろしくなって… 手を差し出してくれた

うん… と 潤の手を 取ると、その手を引かれ 抱きしめられた

僕は、抵抗せず  抱きしめられるままでいた…


暫く、そのままでいると、潤の手が解かれ…


「じゃあ、またね」て、階段を上がっていった


僕は、 帰っていく潤の後ろ姿を見送っていた…


潤の姿が 見えなくなると… 僕は 階段の下段に座って、膝を抱えた…

淋しそうに微笑んだ 潤の顔が 思い出されて、涙が 溢れてきた…


(潤… ごめんね…僕…まだ…好きとか…よく わからないんだ…)

 踞ったまま その場に いると…


「どうしたの?気分が 悪いの?」と 声を かけられる…


(え……?)


声が した方を向くと、つぶらな瞳の 知らない男性が 心配そうに 僕を 見ていた…


「… 泣いてるの?」

「あ… 卒業式で…」


僕は、咄嗟に そう言って 誤魔化した


「ああ…」   


そう言って、その男性は 隣に 腰を下ろして、ポンと 僕の頭に 手を置いて…


「大丈夫、これから 楽しい事が たくさん 待ってるよ…」て 言ってくれた…


僕は…見ず知らずの その男性の優しい手に また泣いてしまった…

その人は、泣き止むまで 僕の背中を 擦ってくれていた…

どのくらい そうしてただろうか… すっかり 涙も乾いて、僕は 立ち上がった

その男性も立ち上がって…


「もう 大丈夫?」

「はい… ありがとうございました」

「いや…じゃあ、気をつけて帰ってね?」

「はい…」


土手の階段を上がりきったところで、その人と 別れた…

高校生くらいだろうか… 今の人… もう…会うことは ないのかな…

名前くらい 聞けば 良かったかな…


僕は、その人のつぶらな瞳と優しい手を…


ずっと 忘れられなかった…




〈M〉


  俺には 大切な 幼馴染みが 2人いる…

保育園から 一緒の 智と和だ…

俺の家は 母子家庭で、2人の家は 共働きで 母親が 皆 働いてたので お迎えの時間が 遅く、だいたい 3人で残って 母親の迎えを待っていた…

家も 近所だったから、小中学校も 同じで、学校以外でも 3人で いることが 多かった


小学生の高学年になった頃から、俺は 智を意識するようになった…

けど 男同士だし…その事は 誰にも 言えずに いたんだけど… 中学に上がった頃…俺の気持ちに和が 気づいた

その時に、和が 同性しか 好きに なれない事を知る…(俺と智のことは 対象外らしい…)

その頃から 和に 智の事を相談するようになった


中学の卒業 間近、、、


春から 俺は2人とは 別の高校に 通うことになる…

なので、その日も 智に 告白しようか 和に相談をしていた

和 曰く、たぶん 智は まだ 恋愛に 関心が 無いと思うって…  それは 俺も 感じていたけれど… 


もう 俺は、フラれても いいから 智に気持ちを伝えたかった…

このモヤモヤした気持ちを吐き出して、スッキリして 高校生活を 送るんだって…

和も、「もしかしたら、告白が キッカケで 智が意識するかも しれませんしね」と、背中を 押してくれた…


卒業式のあと、近くの 河川敷に 智を呼び出し、勇気を出して…(微かな 期待も抱きつつ…)告白するも、敢えなく 撃沈…

返事は 分かってたとはいえ…相当 へこむ…

これからも、幼馴染みとして よろしくなって…その場を 立ち去るしかなかった…


和には、また 新しい出会いが ありますよって…慰められるけど…

何年も好きだったんだよ…そんな 簡単に切り替えられる訳ないよって 泣きついてた…


が… 俺は 高校に 入学して 間もなく…


運命的な 出会いをする…
(運命的…は 俺が 勝手に 思っただけ…)


高校に 入って すぐの全校集会の時の… 生徒会長の挨拶を 見てて… 

ビビビッて きちゃったんだよ…

生徒会長の 櫻井翔さんに…

何か、初めて 見たのに… 初めてじゃないような…そんな 感覚…

でも、過去に 会った 記憶は 無い…たぶん 会ってたら、忘れてない…


智に 失恋して まだ そんなに 経ってないのに…

俺は、その生徒会長さんに 一目惚れ してしまったらしい…


和に、「正気ですか?」て、呆れられたのは 言うまでもない…

けどね…

智の時と、同じ轍は踏まないよ…

一方的にだけど、運命を 感じてしまったから…

ちょっとやそっとじゃ 諦めないよ…!  


俺は、生徒会長の櫻井翔さんに…

猛アピールを していこうと 心に誓う…



◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇


★こんにちはw

すいません!

継続中のお話が まだ ありますが、新しいお話
上げてしまいました…(^^;

この お話は、相葉ちゃんの番組に 潤くんがゲストで 出てた時に 思いついたお話です…

もう けっこう前ですね…自然薯の回ですw

モデルズを見てて 思いついた お話なのに、なかなか 相葉ちゃんは 出てきませんが…(^^;

番組は 楽しい回だったのに、このお話は ラブラブ、イチャイチャな感じでもないし…

何で、こんなの思いつくかな…

あたしの思考回路は どうなってるんでしょう…

薄々 勘づいてる方も いるかもしれませんね…

自分でも 時々 思います…

ちょっと おかしいのかな…(笑)

最初に思いついた時は 切ない系のお話になっちゃうかなぁ…

と、妄想のみで、なかなか ノートに書けずにいました…

あらすじは、メモってましたけどねφ(..)

切ない系は 苦手なので、なるべく そうならないように したいなぁ…

と、先週くらいから 妄想を文章にしだしたので…

ぼちぼち 上げていこうかな…と…

題名が また しっくり来てないんで (仮)を つけてます…「affection」とありますが、これの前には 「Cry for you」と つけてましたし…(^^;

これも どうなるかわかりませんw


このお話は、暫くは 智くん、潤くん、ニノ、翔くんの 4人目線で 順番に 語られます…

もちろん、お山の お話です…


1話目 読んでみて…いや、やっぱり2話目…とりあえず4人のそれぞれの目線を読んでみて…興味が わいた方は、それ以降も お付き合いいただけたら 嬉しいです♪

…という訳で、今日だけ17:00に2話目も 上げてみますねw


よろしくお願いいたします!m(__)m




くきまる