〈S〉


  山田に 聞いて、致す致される問題は 解決した訳だよな?


じゃあ…何で まだ 松潤の家に 行く必要が ある訳?


「何か… 料理のレシピ?教えてるみたいだよ」

「ああ…なるほど…」


そういえば、ここんとこ… 相葉くんに教わったにしては オシャレな おつまみ系が 夕飯に 出てくるな~…とは 思ってた


昨日も…アンチョビとチーズのラスクだっけ?


たぶん 山田に 教わったんだろうな…



「大ちゃんが 来ないと 淋しいんだよなぁ…」


「バイト帰り ここに来るのが 当たり前になってましたもんね」


「そうそう… レシピなら まだレパートリーあるよって 言っといてよ、翔ちゃん」


「わかった、伝えとくよ」


「翔さん、ご飯  大野くんに 作ってもらってるの?」


「うん」


「ふ~ん、じゃあ 今日は 俺が 教えたやつかもね?」


「今日も 行ってたんだ?」


「うん、さっきアパートまで 一緒に行ったし」


「何だって?」


「さっそく 作ってみる~って 言ってたよ」


「俺、帰るわ」


ビールを一気に 飲み干して 席を立った


「翔ちゃん、伝言 しといてよ~」


「わかったよ」


「翔さん、また明日ね」


「おう、またな」



店を あとにする



コーポまで 戻ってくる…


あれ? 智くんとこの キッチンの窓…開いてない


まさか…と、まわりを 見るけど…


変な 女は いないか…


家に いる…よな?


どうする? JOYに寄ってて 少し 遅くなったし、もう 直接 行くか… 先に 風呂済ませてから 行くか…


智くんと自分の部屋の前を 行ったり来たりしてると…


「翔くん…?」

「え?」


後ろから智くんに、 声を かけられる


「部屋の前で ウロウロしてるから 不審者かと 思ったよ…」


「不審者って…ひどいな」


「んふふ…おかえり、翔くん」


「ただいま、どっか 行ってたの?」


「足らない食材 買い出しに行ってた」


「あ、そうなんだ」


「翔くん、今 帰ってきたの?」


「あ~、うん…ちょっと JOY寄ってた」


「そっか…あ、どうする? 先に お風呂入ってくるなら  もう1品 作っとくけど…」


それって… 松潤に教えてもらった料理?どんなんか 興味あるな…


「じゃあ、あとで そっち行くよ」

「うん、待ってるね」


自宅に 戻り 真っ直ぐ 浴室に向かう


シャワーを 浴びながら 考える…


致す致される問題…


意味が わかった 智くんは どう思ったのか…


てか、なぜ 何も 言ってこないのか…


もしかして… 俺と… キス以上は するつもりが 無い…とか?


いや、さすがに 俺も… 今すぐ とは 思ってないけど…


いずれは… 智くんと そういう関係に なりたいって 思ってる訳で…


でも… 意味が わかった上で、何も 言ってこないってことは…


智くんには その気が 無いって ことなんだろうか…


俺は… 軽く 凹んで シャワーを 止めた…




〈O〉


  致す致されるの 意味が わかってからも…


バイトの帰り 山田くんの家に 通っていた…


山田くんも 料理上手らしく、オシャレなレシピ教わりたかったんだよね…


それで 翔くんに作ってあげたかったんだよね…


今日は、松本くんが 仕事 お休みで 家に居て、いくつか オシャレ レシピを教えてもらった


オシャレだし、美味しいし、作り方は簡単なんだけど…


マー君に 教わるのより…食材がね… 家に 無いのが 多いんだよね…


もう けっこう 教わったし… 明日から またJOYに寄ろうかな…


家にある 食材で教えてもらった料理を 作ってから、足りないものを スーパーに買いに走った


てか、 翔くん いつもなら もう 帰ってきてるは
ずなのに…


松本くんが 翔くんに用が あったみたいで、一緒にコーポまで 戻ってきたけど…まだ帰ってなかった…


残業かな…?たまに 遅番のバイトの人が遅れたり休んだりした時 残ったり するもんね…



買い物を済ませて コーポまで 戻ってくると、部屋の 前を ウロウロする人が いて…


え…? あ… 翔くんか…! 一瞬 不審者かと思った


「翔くん…?」

「え?」


声を かけて すぐ 来るのか 聞いてみる


お風呂を 済ませてくるなら、もう1品 作れるかな…


今日 教わったレシピは ビールより ワインのが合いそうだけど… まぁ いいか…


そういや、翔くん JOYに 行ったって 言ってたよね…

今週は 山田くんのとこ 行ってて JOYに 顔出してなかったけど…


ニノとマー君 何か 言ってなかったかなぁ…


僕が バイト帰り 寄るの 日課になってたもんね


寄らない方が 変な感じって 言ってたし…


あとで 聞いてみよ…


てゆーかさ… 意味は もう 山田くんに 聞いて 分かった訳だけど…


致す致されるの意味… 翔くんは 知ってるんだよね…?


教えてくれない ままなのは… 何でなの?


そりゃ 言い辛い…答え辛い事だとは 思うよ?


でもさ… 僕と 翔くんて… つき合ってるんだよね?恋人同士なんでしょ…?


ってことはさ… この先… あの… 山田くんが 見せてくれた 漫画の2人みたいな…


そういうこと…翔くんと するんだよね…?


今は… キスだけ だけどさ…


そのうち…翔くんと…/////


山田くんは、自然と そうなる時が 来るからって…あまり 意識しなくて いいって 言ってたけど


翔くんは…この先… 僕とって… 考えること あるんだろうか…?


告白の時もさ… ちょっと 思ったけど… 翔くんて… 肝心なとこで ヘタレというか…


今のままだと… ずっと キスだけで…進展すること ないんじゃないのかなぁ…


となると… 僕が リード するべきなの?


いや…ムリでしょ…


でも… う~ん…


もやもや 考えてたら、玄関のチャイムが鳴って


翔くんが 僕の 部屋に 来た…




◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇◇



★いつも  こんな僻地の お話を読んでくださって ありがとうございます!


ここのところ アメンバーの申請が ちょこちょこあって ありがたく思ってます♪


丁寧なメッセージ感謝してます♪


丁寧なメッセージと 申請の記事をちゃんと読んでくださってる方には 承認と共に お返事させていただいてますw


読んでないんだろうな~って方には…
基本的な条件クリアしてる方は 承認させていただいてますが お返事は書いてません


申請くださるのは ありがたいのですが、たぶん申請記事を読まずに 申請くださる方って、お話も ちゃんと 読んでないんだろうな~って…


勝手な解釈で申し訳ないですが…これからも、
もし 申請くださる方…


記事 読んでないだろうな~って方はお返事しないです…(><)


すいません…!m(__)m