〈O〉


  「……んんっ……」

目が覚めて ぼ~っと 天井を眺める…

あったか… ん? 何…これ?

僕の右手は… 何を 握ってるの…?

少し にぎにぎ してみる…

柔ら硬かったのが…少し硬さが増して…

耳元で…「……あっ……」って 僕の好きな低音ボイス…

低音ボイス?!

右を向くと… あっ…!

「翔くん…?!」

「…智くん…朝から…積極的だね…」

えっ…? 何…?

「のわっ…?!」

「のわ…?(笑)」

何?って にぎにぎしてたのは…翔くんの…ナニ!

えっと…えっと… 昨日の夜は…

「JOY」に 翔くん 迎えに行って、僕ん家に一緒に帰ってきて…

好きって言ってくれて、僕も好きって伝えて…
それから…

キスして…何か 離れたくなくて…泊まってくよねって…泊まっていいよねって…

ベッドで…キスして…抱き合って…そのまま 寝たんだ…

「あの… これは…違っ…んんん~~~っ…」

ああ…寝起きから 濃厚なの きた~…

翔くん…!

深い キスに 溺れないように 翔くんに しがみつく…

翔くんも 僕の背に腕を回して…どんどん 密着してきて… もお…隙間が どこにも ないんじゃないかってくらい…

……んんっ…ん~~っ…

翔くん…もっと…


「あ~…ヤバッ…」

フッと 唇を離される…

…あ……はぁ…

「…智くん」

「…ん…?」

翔くんのキスに酔ったみたいに、ぽわ~んと しちゃう…

「… 誘ってんの?」

「えっ…?」

「ホント…可愛すぎ…」

「…翔くん…?」

翔くんは 短くキスして、

「平日じゃなかったら、このまま 愛し合うのに…」

「愛し…合う…?」

「うん…」


あ、あ、あ… 愛し…合うって…ことは… キスの…
もっと… 先の…!?

そっ… そんなの… 僕達… まだ 昨日、お互いの気持ち 伝えたばっかなのに…

「智くん…?」

「………」

早いよ…まだ… 僕… そこまで 気持ち 追いつかない……… はず…なのに…

僕の……も… しっかり 反応してるし~…!

恥ずかしいっ…/////


あ… ちっ…違う違う… これは… そおだ!あれだよ! 朝のね… 男の人はね… そうそう…

翔くんに 反応した訳じゃなくて…っ


「智くんっ」

「へっ?」

「…お腹 空いた~…」

「あっ!そっか… ご飯 作るね」

「ん… いいかな?」

「いっ…いいよっ… 翔くん、その間に 着替えてきなよっ…」

「うん、そうさせてもらう」

「あ、じゃあ… あっ… んんっ…

ベッドから 下りようとしたところを 腕を掴まれ翔くんの腕の中に戻され…

また 甘いキスが 降ってきた…

ああ~…僕… 翔くんのキス… 凄く好きかも…

今日が… 平日じゃなかったら 良かったのにって… 

どっかで思ってる…





〈S〉


  ん…?

何か… 俺の 中心部に…

これは…手…?

何か…キュッキュッされてんだけど…

……あっ……

ヤベッ… 変な声 出た…

あ…嘘だろ…智くん?朝っぱらから…誘ってんの…?

「翔くん…!?」

「…智くん…朝から 積極的だね…」

首を傾げる智くん…

寝ぼけて やったっぽいな…(笑)

「のわっ…!?」

「のわ…?(笑)」

焦っちゃって… 可愛いなぁ… あ、おはようのキス しないとね…

「あの… これは 違っ… んんん~~~っ…」

智くんを抱き寄せて 深く 口づける…

わかってるよ… 俺が したいだけ…

「…んんっ…ん~~っ…

抱きしめる 腕に 力が入る

智くん…もっと…いいかな…

いや…これ以上は 止まんなくなるな…


「あ~…ヤバッ」

唇を離す

… あ……はぁ…

その声も ヤベ~よ…

「…智くん」

「…ん…?」

「…誘ってんの?」

「えっ…?」

「ホント…可愛すぎ…」

「……翔くん…?」

マジで このまま 押し倒したい…

けと… さすがに ないな… 早すぎるよな…

智くんも 困ったような顔してるし…

そうだよな、昨日 お互いの気持ち 確かめ合ったばっかだしな…

はぁ… 暫くは… キスで 我慢かなぁ…

キスだけでも…気持ちいいけど…ね…


「智くんっ」

「へっ?」

「…お腹 空いた~…」

「あっ!そっか、ご飯 作るね」

「ん…いいかな?」

「いっ…いいよっ… 翔くん その間に 着替えてきなよっ」

「うん、そうさせてもらう」

「あ、じゃあ… あっ…んんっ…

智くんが ベッドから 出ようとしたのを 引き戻して、また キスをする…

甘いな… 朝ごはんより、このまま 時間まで 智くんと キスしていたい… ん…?

智くんが 俺の 首に 腕を巻きつけ、キスに 応えてくれる…

ねぇ… 貴方も 同じ気持ちだって 思ってもいい…?


もっと 深くまで したいのを ぐっと堪えて…唇を離す

…あっ… しょ…おっ…

ぐっ… その声も たまんねぇっ…

「着替えてくるね」

「ん…」


智くんの 柔らかい頬っぺたを ふにふにっとして、ベッドを出る



自分の部屋に 戻り、熱いシャワーを 浴びて…
俺の 中心部の 欲望も 洗い流す…

エロ心を ぐぐっと 頭の隅に 追いやり… 着替えて、両頬を 軽くパンと 叩いて 気持ちも 切り替える


智くんの家で 一緒に 朝ごはん

「翔くん、食べよぉ~」

「お~!旨そ~っ」

「んふふ~…」

「いただきま~すっ」


目の前には、美味しい 朝ごはん…隣には 愛しい智くんの笑顔…

あ~… 何か 俺… すげ~ 幸せかも…!