03.04 (3) | footballの冒険

footballの冒険

サッカーの小説風です。

※フィクションです。

4/12(土)
バダローナはリーガ・エスパニョーラの第29節でデポルティーボ・ラコルーニャと対戦する。


ラコルーニャは、3日前のUEFAチャンピオンスリーグの準々決勝1stレグで、デビッド・ベッカム擁するマンチェスター・ユナイテッドと敵地オールド・トラフォードで対戦し、0-1で敗れていた。
4日後にも同2ndレグが予定されており、ラコルーニャは今日の試合では現在得点ランキングのトップを走るエースのオランダ代表のロイ・マカーイをベンチスタートで温存してきた。





スタジアム入りしたバダローナのメンバー18人は、キックオフの45分程前にウォーミングアップのために、エスタディオ・デ・リアソールのピッチに出た。美しいスタジアムだった。

和希はベンチスタートのメンバー7人と身体を動かした。

ウォーミングアップを終えてロッカールームに戻ると、監督から最後の指示が飛んだ。フベニールやバダローナBでは見られなかった、熱いミーティングだった。何としても残留するんだという気持ちを感じた。

先発の11人を送り出してから、ベンチに向かうために再びピッチ脇まで出ると、ウォーミングアップ中は人がまばらだったスタジアムが超満員になっていた。



バダローナのキックオフで試合が開始された。前半からラコルーニャが優勢に試合を進めたが、バダローナはセンターバックのキャプテンのエンリケを中心としてよく守り、前半を0-0で折り返した。



後半に入っても、ラコルーニャがゲームを支配していたが、なかなかゴールを割ることができなかった。



痺れを切らしたラコルーニャの指揮官ハビエル・イルレタは、後半15分にエースストライカーのマカーイを投入した。ラコルーニャはさらに攻勢に出た。

バダローナは、後半20分に疲れの見えてきた右サイドバックを交代し、後半25分には守備力の高いボランチを投入した。残留争い中のバダローナはもちろん勝ち点3はほしかったが、強豪ラコルーニャとのアウェー戦ということで、引き分け狙いも止む無しということだった。

和希もピッチサイドでウォーミングアップをしていた。もし3枚目のカードとして起用されたら、どうプレーしようと色々考えながら、身体を動かした。

後半35分、バダローナの指揮官フェルナンデスは、最後のカードとして、1トップのアントニオに替えてゴメスを起用した。和希のデビューはお預けとなった。

和希ら出番のなかった控えの選手たちは、ベンチに戻って試合を見守った。

後半45分。ラコルーニャは、左サイドバックのカプテビラがセンタリングをあげると、ゴール前でマカーイとエンリケが競り合った。エンリケが競り勝ったが、クリアが中途半端になってしまった。こぼれ球をラコルーニャのバレロンがトラップすると、狙い澄ませたシュートはゴールに吸い込まれた。
劇的なゴールに、エスタディオ・デ・リアソールは大歓声に包まれた。

バダローナに反撃の時間は残されていなかった。バダローナのキックオフで試合を再開して程なくして、試合終了のホイッスルが鳴り響いた。