大阪の天満天神繁昌亭で行われた「月亭方正 披露名の会」に行ってきました。

演目は

月亭八斗「動物園」

月亭方正「手水廻し」

月亭八方「猫の忠信」

(仲入り)

月亭方正「鼠穴」でした。


月亭方正さんの「手水廻し」は何度も見てるんだけど、何度見ても面白いw

方正さんのキャラ・声・表現力が全て詰まってる感じがした。

「登場人物がキャラクター化してる」と言われたらそうかもしれないけど、でも方正さんらしい動きのある落語だと思いました。


月亭方正さんが「鼠穴」をしてるというのは聞いてはいましたが、実際に見るのは初でした。

だんだん噺に引き込まれる感じがとてもたまらなかった。

人情噺は笑いは少ないけど、じっくり聞かせていただきました。

落語歴は5年だけど、芸歴20年以上されてる方の実力が発揮されていたと思います。


月亭八方師匠が枕で方正さんの話をされてました。

八方師匠も最初は「山崎邦正としてピアノやったりとかと同じように落語をする」ものだと思っていたそうです。

方正さんから「本気で落語家になりたい」という相談に「辞めとけ」とか言えばよかったんだけど、「あっそう」という軽い返事をしたそうですw


桂文枝師匠から「(方正さんは)上方落語協会に入るのか?」と聞かれた八方師匠が確認を取ったら「ぜひ入りたい」ということで、その流れで上方落語協会に入ったそうです。

八方師匠が言うには「天満天神繁昌亭は夜は誰でも出れるが、昼は会員になって3年経たないと出番が回ってこない」そうです。

方正さんは今年の5月に「月亭文都襲名興行」が繁昌亭でやるらしく、そこの昼寄席に出演するみたいです。多分5月から定期的に昼寄席にも出演する機会が増えるのではないでしょうか?

あと八方師匠から「お披露目の会をやるのは初めて。お客さんのためにもやらないといけないけど、でも披露興行をやるほどでもない」(笑)「方正を弟子にとってから『八方の所に行けば中年でも弟子とってもらえる』と思って漫才師や素人のオッサンら2~3人が弟子入り志願してきた」(笑)「お金を払って見に来るお客さんはなかなかいない。今日も皆さん200円か300円払って見に来たんでしょ?」(笑)とか言ってましたw



僕は方正さんが落語を始めてから落語を見るようになりました。

つい最近ですが、月亭方正さんの「僕が落語家になった理由」を読みまして、「方正さんの真面目さ、落語に対する姿勢とか熱い想いや覚悟」が伝わってきました。

「ずっと何かを探して」色んなことに手をつけていた方正さんが「落語に出会って」本当に良かったと思います。

著書の中で方正さんは「感謝を返せる噺家になりたい」と言います。

僕は落語はお年寄りが見るものだと勝手に思っていた部分がありまして、漫才やコントは見てても落語を見るということはあまりありませんでした。

しかし僕は方正さんが落語家になるということをきっかけに少しずつですが、落語会とか行くようになりました。

僕はそのきっかけを作っていただいただけでも感謝しています。

これからも方正さんを応援していきたいですし、落語会も見に行きたいと思います。


よしもとニュースセンター: 月亭方正が『披露目の会』で決意表明!「いつかは武道館で落語を」 http://yoshimotonews.laff.jp/news/2013/03/post-d953.html

方正さんの武道館公演が実現できることを祈っています。