宮野さんの「戯伝写楽」の千秋楽に行ってきました。
僕は演劇はあまり行った経験がなかったんですが、それでも魅力的な良い作品でした。
正直たった5日は短いとすら思いました…。
あれは2週間くらいやるべきだよ。

今回会場が小さい為、ほとんどセットが変わらず、1つのセットを使ってあらゆる場面を表現していくのは個人的に好きな演出だし、それを見せれるのはやっぱり役者さんの力だと思います。
あと照明とセットが一体となっておぞましさを上手く出せてたのにも感動してしまった。
あれはなかなか出せないよ。
物語は江戸時代に活躍した謎の浮世絵師「東州斎写楽」を題材にした舞台で、性とか死とか、正直重苦しくなるような場面もありましたが、そういうのを表現できていたこともとても良かったと思います。

宮野さんの演技って初めて見たけど、スゴくやりこなしてるというか違和感なくスムーズに入りやすかった。
宮野さんと十郎兵衛とマッチしてたんだろうね。
ただ個人的に宮野さんの顔芸は面白いけど、あんまり素を見せてほしくなかったかな?
コントに入ると自分の素が出てしまうから仕方ないんだけど、僕は芝居ってよっぽど素と役が合ってない限りは違和感を覚えると思うので、そういうのはあまり見せないほうが良かったと思います。

個人的にビックリしたのは平野綾さんでした。
花魁の役でしたが、とても色っぽい声だったのですが、終盤での浮雲をめぐってかなりドロドロした展開での死に際の鬼気迫った声は正直怖かった。
セットの演出もありますが、おぞましさがハンパなかった。
あれこれ「女優•平野綾」の真骨頂を見た感じでした。
平野綾さんの狂気をまた見たいとすら思う。

関智一さんは宮野さんとは違って役がギャグみたいな立ち位置とはいえ、相変わらず自由だなwww
絶対に何カ所かアドリブ入れてたはずだし、あれくらいやってくれたら素でも役柄でも正直違和感がなかったw
柴田秀勝さんは味のある大御所らしい名演技でした。
あと初めて見た役者さんでは城戸愛莉さんと玉置玲央さんが個人的には演技に見入ってしまいました。

それと帰り際にグッズ売り場で朴ロ美さんに感想を伝えました。
ちょっと緊張してしまったけど、なんとか感想を伝えましたw
朴さんを生で見たのは初だったけど、熱くて色っぽい人だったなw

また次回公演があれば、絶対に行きたいと思います。