孔雀助教授伝奇考
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狛犬呪方陣①-狛犬と獅子

さて。皆様。お久しぶりの考察です。
それでは、お待たせしました。

再開1回目の御題は。
「狛犬」です。


「狛犬呪方陣」-狛犬と獅子

「狛犬」にかけられた呪を紐解いていきましょう。

さて。
狛犬とは。

皆様には
とても親しみのあるものですよね。

神社の守護獣。

狛犬の原型はオリエント・インドのライオン像なんです。

中国・朝鮮を経て渡来したとされて。

日本の宮中の魔除けとして用いられたのが
最初で。

後に。
神域を護る目的で寺院や神社にもおかれるようになったのです。

狛犬の材質は木・陶・青銅・鉄・石とさまざまにあります。


狛犬は。
インドやエジプトなどでは
古くから王宮の門の前に獅子などの像をおいて守護とする習俗がありました。

これが
中国に伝えられると
王宮はもとより寺院や陵墓の前に獅子などの像を置いて
守護するようになり

朝鮮半島を経由して日本にも伝えられたのです。


狛犬の「狛」とは

「高麗」すなわち朝鮮半島のことです。

でも。唐物。
「唐」が必ずしも中国を指さないのと同じように
「狛」も漠然と異国を表す言葉なんです。


したがって
「狛犬」は朝鮮半島の犬という意味ではなくて
単に外来の犬という意味なんです。

「狛犬」はもともとライオン。獅子。をかたどったものです、

でも。
獅子になじみの薄い日本では
これを「犬」と見なしたそうです。

そして
日本の犬とは姿が違うため
異国の犬
つまりは高麗から来た犬と考えたのですね。




さて。明日も狛犬考察をお楽しみに。


すみません。


皆様
ご心配をおかけしてすみません。

少し忙しかったものですから・・。

また。
明日から考察を再開したいと思うので

これからも宜しくお願いしますね。

竹の呪-七夕伝承⑪「最終回」

さて。
今宵で最終回となります。



富士山。
加具山。
火山。
水の神。
コノハナサクヤヒメ。
不死山。
イワナガヒメ。



竹。
月の天女。
カグヤ姫。

水。月。星。

七夕祭り。星祭り。雛流し。天の川。



不死の薬が月の世界にあるというのは
中国の伝説でも語られていています。


崑崙山に住む
「西王母」から不死の薬をもらったゲイの妻「仙女嫦娥」が
薬を奪って月へ行き
月の都を建てたのだといいます。

もしかすると
かぐや姫は嫦娥の宮殿に住んでいたのかもしれないですね。


果物や5色の糸がついた竿
(5色の糸は陰陽5行の5色で、水金地火木を表わす魔除である)

かぐやヒメの五人の求婚者。
五行五色の短冊。陰陽五行。

星の信仰。月の信仰。


男女の人形や
蝋燭をのせた船などを川に流し

その際に水浴びをするという風習があります。

それを「ネブタ流し」
あるいは「ネムリ流し」といいます。


日本の農村の七夕は
雨がふると汚れをはらう意味でよいとされます。


全国には
泉の底で機を織る乙女の物語というのがあり。


浦島子伝説でも
乙姫が竜宮で機を織っているという伝説もあるんです。



棚機女(たなばたつめ)の巫女が
水辺で神の降臨を待つという
農村の「禊ぎ(みそぎ)」の行事があったというものです。


というように

七夕とはいろいろな行事。宗教が習合した姿ではないでしょうか。
星に願いを。天の川に願いを。月に願いを。山に願いを。


不老を。不死を。願うのは人間の本性でしょうね。




竹の呪-七夕伝承⑩-「外伝五・木花佐久夜姫」

さて。今夜も外伝五をお届けしますね。



コノハナノサクヤビメは
古来より噴火を繰り返す富士を鎮めるために
水の神。水神として祀られたのです。


また面白いことに
コノハナノサクヤヒメは
父であるオオヤマツミと共に酒造の神としても祀られているんです。

「日本書紀」によれば
3人の御子が生まれたときに。
喜んだオオヤマツミは神聖な田から収穫した米を使い、芳醇な酒を造ったのですね。

そこから
オオヤマツミは
「酒解神」として。

コノハナノサクヤヒメは「酒解子神」と呼ばれているんです。

酒は水から。
酒は米から。

富士山。加具山。火山。水の神。コノハナサクヤヒメ。

竹。月の天女。カグヤ姫。

水。月。星。

七夕祭り。星祭り。雛流し。天の川。


さてさて。
そろそろ繋がりが見えてきたでしょうか。


さて。
物語の大詰めは近いです。

皆様。気合を入れましょう(笑

竹の呪-七夕伝承⑨-「外伝四・木花佐久夜姫」

さて。今宵も外伝シリーズ。四回で御座います。


富士山。加具山。
富士山本宮浅間大社の祭神。
木花佐久夜姫(コノハナサクヤヒメ)の火中出産。


その時生れるのが。

ホデリ・ホスセリ・ホヲリの三人です。


ホデリ。火照命。

またの名を「海幸彦」という名が知られていますね。

有名な「古事記」の海幸彦・山幸彦の神話の人物です。


ホスセリ。火須勢理命。

名は「火が燃えさかっていく様」を表します。
それと同時に。
稲穂が実る凄まじい生命を象徴しているといえるでしょうね。


ホヲリ。火遠理命。
またの名を「山幸彦」という名で知られます。

また、その名は
「火の勢いが次第に弱まっていく様」を表しています。

三人の神。御子。全てに「ホ」がついてますよね。

「火」は「穂」であり。

稲穂なのです。

日本の。
水穂の国の資格である「穂」の神としての神格を
備えているのではないでしょうか。

火と穂。火と水。

その相反するものが結びつくのですが。
それはまた明日にお話しますね。


何だか。
僕の悪い癖で。
どんどん話が膨らんできますね(笑
話が逸れていくようですが、いずれ繋がると思います。


外伝はまだ続きますが
読んで下されば嬉しく思います。

竹の呪-七夕伝承⑧-「かぐや姫伝説・外伝三」



かぐや姫は実在していた?


ええ。実は実在していたのです。

そして。竹取翁までも実在の人物だったのです。

「迦具夜比売命」


「古事記」と『万葉集』に
かぐや姫と竹取の翁がそれぞれ登場しているのです。

「古事記」の迦具夜比売命は
第十一代・垂仁天皇の后の一人で
その曾祖母の名を竹野比売(タケノヒメ)

その父の名を大筒木垂根王(オオツツキタリネオウ)といいます。

やはり。「竹」なんです。

父の名も筒になった木

つまり
「竹」を表します。

「かぐや姫」のモデルになっていると言えるでしょうね。

竹とかぐや姫。竹取翁。
竹取物語。竹の伝承。
実在していたかぐや姫。

竹に生れた謎。
月の月人(天女)の謎。
不老不死の薬の謎。


そして。

明日は。

富士山。加具山の化身である。
木花佐久夜姫(コノハナサクヤヒメ)の火中出産の考察をしてみたいと思います。


まだまだ。バラバラなキーワードですが
さて。上手くまとまるでしょうか。

皆様には。
しばらくのお付き合いの程。宜しくお願いしますね。

竹の呪-七夕伝承⑦-「かぐや姫伝説・外伝二」

霊峰。富士山。不死山。不治山。
加具山。「カグヤマ」。

始皇帝の使者。方士・除福。彼もまた不老不死を求めて
日本にやってきました。

富士に不死の仙薬を探しにきたのです。
蓬莱山。除福渡来伝承。始皇帝の不老不死探索。


また。
富士山本宮浅間大社。

霊峰富士に祀られているのが浅間大神。
浅間大神・木花之佐久夜毘売命。

またの名を「木花佐久夜姫(コノハナサクヤヒメ)」です。

美しい木花佐久夜姫。

そして、姉の岩長姫。
しこめ。醜女。

妹の木花佐久夜姫と一緒に天孫降臨した迩迩芸命(ニニギノミコト)に嫁いだが
あまりの醜さに一日で帰されてしまった、石長姫(イワナガヒメ)。


岩長姫は妹ほどきれいでなかったので
邇邇芸命は返してしまいます。
すると親である大山祇神の神はいいました。

岩長姫も一緒に娶っていれば
あなたの子孫の人間たちは岩のように長い寿命を持つようになったでしょう

木花咲耶姫だけなら
花のように短い寿命になってしまいます

我々。人間が数十年で老いて死んでしまうようになったのは
このためだそうです。


短命美麗の木花佐久夜姫と不老不死の岩長姫。

富士の山。不死山。
不老不死の薬を探しにきた除福。

月の天女。かぐや姫。


まだまだ謎が多いようですね(笑


なんだか。大きくなりすぎてしまいましたが。
ここまで調べると止める訳にはいかないですから。
このまま考察していきたいと想いますが
皆様はどうでしょうか?


謎の真相は。呪の開放は。しばらくのご辛抱を。

竹の呪-七夕伝承⑥-「かぐや姫伝説・外伝一」


竹の呪。

今回は「伝奇考外伝」として竹の物語

「竹取物語」を考察します。

日本最古の物語文学と言われる竹取物語。

かぐや姫。

美しいかぐや姫の
噂を聞きつけた五人の皇子・公家が求婚に訪れます。

かぐや姫は
「佛の御石の鉢」
「蓬莱の玉の枝」
「火鼠の皮衣」
「龍の頸の玉」
「燕の子安貝」
といった無理難題を云い。求婚を断りますよね。

そして。
最後に月の使者が来て
かぐや姫は連れ去られ
かぐや姫は「天の羽衣」を纏い、月へと帰っていきます。


と。大まかな説明ですが。


「かぐや姫」とは?

「かぐや」は。
光を表す「かがよふ」という説もあります。
竹の中から光輝く。

また。「かぐや」は「迦具夜」
「香具山」ではないでしょうか。

香具山とは日本の霊峰「富士山」の別名でもあります。

富士山は「不死山」。

竹取物語には
かぐや姫が月に帰る際に。
翁や帝に残していった「薬の壺」があるのです。

帝は。
この不死の薬を
姫に会えないのなら。こんな不死の薬は意味がないと云い

天に空に一番近い山で焼いてしまうよう命じたのです。

そして。
霊薬を焼いた山は後に
「不死の山」
富士山と名付けられたのです。



さて。
少し話はそれますが「竹の呪」外伝をお楽しみ下さい。
いずれ本編に繋がると想います。

ではでは。

お休み


皆様、今晩は。

今日はお休みさせてもらいますね。

ちょっと忙しくて。

楽しみにされた方。

ほんとにごめんなさい。

たぶん。明日は書けると思います。

竹の呪-七夕伝承⑤

さて。今晩は。

今宵も「七夕考察」をお楽しみ下さい。


七夕。

中国。日本。の乞巧奠。
または、七夕祭には

同じく一つの供え物があるんです。


それは

「瓜(ウリ)」
瓜なんです。

でも。日本には
七夕には絶対瓜を供えてはいけない言われる地域もありますけど。

「七夕伝承」には。

彦星と織姫を隔てた天の川は
割れた「瓜」の中から溢れ出したのです。

瓜から天の川が流れたとされます。
瓜から水が。川が。


 瓜。
瓜の「キュウリ」。胡瓜は
水神の供え物とされます。

胡瓜を輪切りにした「木瓜紋」は水神を祀る祇園社の紋なんです。
祇園社。河童伝承の地。

水神。河の神。水の妖怪。「河童(カッパ)」
河童の好物は胡瓜ですよね。

瓜と水。

また。
「乞巧奠」では
供え物の他に角盥に張った水を置きます。

風で水面が揺れると水に映った星が河を渡って出会ったように見えるのを楽しんだのではないでしょうか。
また星祭りの「星見」「星占い」かもしれません。


というように。
七夕は
水に深く関わる祭祀といえるでしょうね


七夕と竹と水。

さて、そろそろ。
繋がりが見えてきたでしょうか。

七夕の呪の鍵が。


さて。今宵はこれまで。
また明日をお楽しみ下さいね。
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