夙川座さんのクラシック音楽劇
「神戸事件始末 瀧善三郎の最期」

を見てきました。

神戸事件とは
神戸港が開港したばかりのころ、三宮神社あたりで岡山備前藩の行列をフランス人水兵が横切り、当時は行列を横切る行為は不敬にあたり、備前藩の兵が水兵を槍で突いて負傷させました。
そこから銃撃戦へと発展し、そのことが今でいう国際問題となり、一時期神戸はフランス兵に占領され、事態を収束するために責任を負って備前藩士の瀧善三郎正信が切腹しました。

瀧善三郎の切腹前夜の物語となっています。

舞台ではフランス兵は無傷で日本側に何の落ち度もないように描かれていましたが、確か槍で突いたのが瀧善三郎だったと思います。
言葉が通じず不運が重なった悲しい事件でもあります。

音楽劇というのはシューベルトなどのクラシックの楽曲に劇に合った日本語の歌詞をつけており、オペラの舞台のようなミュージカルのような感じですかね。

殺陣もあり、歌手?役者?さんは少人数ながら見せ場があり面白かったです。
神戸事件をテーマにした舞台が見れるとはおもってもみなかったので、こんな素晴らしい観劇の機会をくださった夙川座さんと、紹介してくださった長倉さんに感謝です。

神戸事件は神戸に住む幕末好きとしてはかなり興味があったので、もっと色々知りたいと思いました。
あと、吉備津神社の鬼退治神話を絡ませたところとか凄くしっくりして面白かったです。
備前藩は薩長側で新選組とは敵対の関係だったわけですが、岡山県は新選組隊士を多数輩出している県でもあるので、なにか関わりがあるのでは?とか思ったのですがどうでしょうね。

瀧善三郎役の方に土方歳三役となって、最期の一日とか演じて貰いたいですね。




舞台の後は造幣局の桜の通り抜けに行って来ました。
通勤路が桜の道なのですが、ソメイヨシノの並木道なので造幣局の様々な桜は見応えがありました。