こんにちは。元テレビ局アナウンサーで話し方講師のくじら先生です。
地方のテレビ局(宮古島・山梨・島根)で7年間アナウンサーをしていました。現在静岡県西部の磐田市を拠点に働く人の話し方スキルアップや声のお悩みを解消すべく、話し方講師として活動しています。
当ブログにご訪問いただき、ありがとうございます。
どんな母親でいたいか。
アナウンサーをしていた頃、私はとにかく自信がなかった。大勢の人の視線に晒されている、何か話すと誰かには批判される。100点はない世界。元々、心配症で良くも悪くも人に言われたことを、素直に受け止めて吸収するタイプだった。
「小学生と一緒にエイサーを踊る取材では、ロボットがムエタイをしているみたい。」と言われた。ホアチョー!
ゆるキャラのもえすけの名前をド忘れし『緑のくまちゃん?』と呼んでしまった。
カメラの前では不自然に目が泳ぐ。
『緊張しているよ、リラックスして!』と言われたらますます顔はひきつり、肩が上がった。
つぐつぐ自分に向いていない仕事だと感じた。取材や編集は好きだった。何かを知ること、人に話を聴くこと、映像や声で伝えることは好きだった。
でも、「アナウンサー」としては落ちこぼれなんだとずっと思っていた。
あなたが「うちの局の看板だと恥ずかしい。」と言われたこともある。ガーン。しゃべるのも怖くなった。
でも結婚して子供が生まれてふと思った。
「自信のない母親に育てられた子は幸せになれるだろうか?」
【子は親の鏡】という詩が好きで、たまに音読する。有名な詩だけど、一部だけ抜粋する。
子供を馬鹿にすると引っ込み思案な子になる。
親が他人を羨んでばかりいると子供も人を羨むようになる。
愛してあげれば子供は明るい子に育つ
認めてあげれば子どもは自分を好きになる。
見つめてあげれば子供は頑張り屋になる。
…など、子供にかける言葉には気を使うけど、自分にはどうだろう?
認めてあげただろうか?過去の自分の頑張りを。
あんなにストレスまみれの仕事を良く頑張ったと、労っただろうか?
批判を鵜呑みにして下を向く母親と、失敗しても批判されても何度もチャレンジする母親だったら、自分はどちらの姿を子どもに見せたいだろう。絶対、後者。
だから、私は根拠のない自信を持つと決めた。
誰に認められなくても、実績がなくても、自分ならば出来ると思い込む。
外側ではなく、内側からの自信。
思い込みでいい。
その根拠のない自信を確信できるまで、学び努力する。
そうすれば、誇りと自信を持って働く姿を子供に見せられる。強い母親でありたい。
そう思ったら、声が変わった。
アナウンサーとしてニュースを読んでいた頃の映像をみた子どもと夫に『今と違う声!』と言われた。
自信は伝わる。話し方の技術よりも心が1番大事。心や姿勢、価値観が声を通して伝わる。
話し方講座では、内側からの自信も育てていけたらいいと思っている。
ーーー.ーーー. ーーー.ーーー. ーーー.ーーー.
本日もご覧いただきましてありがとうございました。
ご興味がありましたら、ご連絡下さい