レモンと漫画家の逆襲

昨日の

「レモンはいじめて育てる」の記事を書きながら

ふと思ったのですが

人間はどうなんだろうって。

先日

元オリンピアの選手の方にお会いした時

只今コーチになるために猛勉強中なのだと

話してくれました。

彼女は現役時代にずっとコーチから

心無い言葉を投げかけられて

選手生活を送っていたのだそうです。

そんな中

外国から来たコーチの元で試合に出た時

「よく頑張った！」「素晴らしかった！」などの

言葉をたくさんもらって

初めてのことだったので本当に嬉しくて

ビックリしたのだそうです。

それがきっかけで自分も選手を褒めてあげられるような

コーチになろうと思ったのだとか。

ずっと叱られながら選手を続けていることと

褒められながら続けるのとでは

大きな違いがあるのですね。

褒めてもらえることは本当に嬉しいです。

褒めて育つ。

これもあり。

ここで自分が漫画家にはなれたけど

希望の雑誌にはなかなか描けなかった頃のことを

思い出しました。

新人の頃には社内一と言われている

性格の悪さでは有名な編集者が担当についていたので

だいぶ耐性は出来ていたのですが(#^^#)・・・

連載を何本かこなしていた

わりと漫画家生活が長くなったある日のこと

『この雑誌で描きたい』と心で願っていたら

その当時のその雑誌の編集長がやってきて

編集長

「あなたはうちの雑誌には５０年描かせないから」

と言って

ニコニコ笑いながら去っていきました。

・・・・・・

おおおーーーー。

なんという映画並みの敵役のセリフか～。

なぜわざわざやって来て

（出版社のパーティーの最中）

そんなことを言うのかなぁ・・・と思いつつ

じゃあ５０年経ったら描かせてくれるのかなぁ～

なんて一人ボケツッコミをしていましたが・・・

だいぶこの言葉

堪えました。

でも

でも

その言葉に背中を押してもらいながら

『描いてやろうじゃないの！』

そんなキモチがどんどん湧き上がって来て

自分からどんどん持ち込んで行って

５年後くらいにはその雑誌で連載が出来るように

なったのです。

漫画家生活も少しだけ長くなってきて

経験で流していた頃の

身の引き締まる思い出でした。

わたしはきっと

あの言葉をもらわずにずっと褒められていたら

このハードルは越えられなかったと思います。

反骨精神は大きな力となりました。

レモンの木を見ながら

自分のことを思い出しました。

褒めて育つものもあり

反逆精神で成長するものもあり

本当にさまざまですね

ナタリヤ選手サポート【ひまわり会員】THANK YOUページ | Information | エコパから、スポーツ文化の未来を 一般社団法人アザレア・スポーツクラブ (azalea-sc.com)

くじらいいく子 OFFICIAL
くじらいの公式サイトです！