山崎ナオコーラ著
ダイエットコーラ大好き人間の山崎さんのエッセーである。
文豪のお墓参りなんて何のためにするのだろうと思ったら、そうゆうコンセプトで連載を頼まれたので引き受けたらしい。
26人の作家のお墓参りをしたが、好きな作家もそうでない作家もいるようだ。
何のためにといいつつ、実は私も6月末に東京に行ったときに、有名人のお墓が見たくて谷中霊園に行った。
しかし、東京のあまりの暑さに探す気も失せてしまった。
本の内容は
作家の一生のあらましと代表作、
お墓までの道中と景色、
実際のお墓の様子、
墓前に捧げた花、
行き帰りに立ち寄った食べ物屋さん(蕎麦屋さんが多い)、
作品からの印象深い一節の抜粋、
などで構成されている。
読みどころいっぱいだが、食いしん坊の私は山崎さんの立ち寄った蕎麦屋に興味津々。
今度東京に行ったら食べてみたいところの候補が続々。
お墓そのものの風情は”最後の文士”と呼ばれた”高見順”さんのものが、最も素敵で雰囲気があるように書かれている。
山崎ナオコーラさんといえば”エッセイスト”の印象が強いけれど、本人はもっといい”小説”が書きたいと切に思っているようだ。
山崎さんの小説は読んだことが無いので今度読んでみよう。