スウェーデンの夏至祭はクリスマスと同じぐらい大きなイベント。でも、なぜか伝統的な行事が苦手な私は、毎年家族と旅に出る。今年は、急に夫が思いたったSundsvallという街に行った。たまたま予約した宿が、なんとかわいい、レトロなお宿。置いてある家具が全て可愛いし、内装もすごく凝っている。

 

 

 

 

 

 

 

海の方に遊びに行って、帰ってきたら、玄関の前に日本の雑誌が二冊置かれていた。どうやらこのお宿が特集されているらしい!すごーく田舎なのに、日本の雑誌社はどうやって探したんだ?と思ったけれど、現地在住日本人の方が仲介されたらしい。(←しかも、お会いしたことのある方だった)

 

 

 

 

 

この雑誌に載っているけれど、このお宿は全て、オーナーさんのDIY。シャワーの配管工事以外は全て自分たちでやったらしい。お母さんは、ワイヤーアーティスト兼ガーデンデザイナー。お父さんは、刑務所のガードマン(なのに、何でもできる)。最後の日の夜は、宿に帰ったら、Fika(フィーカ)を用意してくれていて、1時間ぐらい素敵な時間を共有できた。その短い間に名言がたくさん…。

 

  • お母さん名言1:ガーデニングをするときは、何をどこに植えればいいか自然が教えてくれる。
  • お母さん名言2:私たちのペットは、ペットである以前に動物。だから、動物の感覚を取り戻せるよう、毎日森に連れて行っているの。
  • お母さん名言3:私たちの生活は、時計には振り回されない。お腹が空いたら食べ、眠くなったら寝る。シンプルにただそれだけ。
  • お母さん名言4:咳き込んでいた彼女に「大丈夫?」と聞いたら、何かにアレルギーがあるのかもしれないけれど、目の前にある素晴らしいことにフォーカスを置くようにしている。だからあまり気にしていないの。
  • お母さん名言5:レトロな素敵な家具はどこで買ってるの?という私の質問に対し、「わからない。自然に私のところに集まってくるの。」(←まさに引き寄せの法則!)
  • お父さん名言1:刑務所のガードマンとして働くってどんな感じなの?という私の質問に対し、「ルールで厳しく統制するというより、どうやったらサポートできるかに焦点を置いている」
  • お父さん名言2:最近の人は携帯に意識を奪われすぎている。携帯に現実を奪われていたら、目の前の子供はあっという間に大きくなって、家を出て行ってしまう。その時に気づいても遅いんだ。

 

なんか私たち、絶対にハイヤーに連れてこられたな‥と思うぐらい、インスピレーションの多い滞在になった。次の休暇のために今は我慢して働くとか、老後のために若いうちは頑張るとか、そうやって将来のために日常を犠牲にするというより、目の前の日々を思いっきり楽しんでいるように見えた。豊かな自然の中で生きると、人ってやっぱり自然にスピリチュアルな生活になるのかなぁ。

 

私たちが住んでいる今のアパートもとても気に入っているのだけれど、やっぱり木の温もりを感じられる家で日常を過ごしたいなぁ。