こういうのって世間的に「無責任」にあたるのかもしれないけれど、私は基本的に政治に興味がないので、「もう大統領が変わる時期が来たのかー」ぐらいにしか考えていなかったアメリカ大統領選挙。

 

開票日当日に同僚と話していたら、「もう気が気じゃなくて、仕事に集中できない」とか、「4年前にトランプが大統領になることが決まった時、一晩泣き明かした…」とか、みんなとにかくソワソワしていて、なんか私、のほほんとしていてすみません…という感じがした。

 

別の友人も、あんなエゴイストとんでもない!とか、環境破壊を推進するような人は冗談じゃない!とか、人に対してリスペクトがない人が大統領になるなんてアメリカ人がかわいそうだ!とか、"普段とても穏やかな方々"が激しい怒りをあらわにしているのを目にすることが多くて、こちらがビックリしてしまう。(多分、普段から地球をいい環境にしていきたいと仕事を通して日々頑張っている方々)

 

確かに4年前は私も「人種差別なんてひどい!」とか「メキシコとの壁を作るなんて、ひどい!」とか思っていた。しかも、「トランプ支持派」と聞くと、「へー、あの人ってそういう人なんだー」みたいな、すごいジャッジをしていた。

 

でも、今は私たちの世の中は激しく情報操作されているということがわかるし、見えないものが見えている方々の「トランプは実は闇の存在と一生懸命戦っている人なんだ…」というご意見も目にしたりするから、メディアに操作されている情報だけでは、そう簡単にジャッジできないな…と思うようになった。

 

しかも、「だって、トランプが当選したら、温暖化が進んで、地球が破滅するかもしれないんだよ!」ということを聞いても、私はどこかで「でも大丈夫。」という根拠のない自信があって(何が大丈夫なのか、自分でもわからないけど!笑)、なかなか怒りに賛同できない自分がいたりする。いや、環境を守るというのはとても大事だけれど!

 

バイデンがいいとか、トランプがいいとか、私は本当にわからない。でも、周りを見ていて、このトランプっていう人は、すごい人だなと思った。だって、地球の反対側にいる一般市民たち(しかも、かなりの数の人たち!)の感情を、これだけ激しく揺さぶることができるんだから。ある意味(別の次元で)、相当すごい人だと思った。

 

やっぱり立ち返る所は、なぜ自分がトランプに感情を揺さぶられてるのか、怒りや恐怖という感情はどこから来るのか、人種差別に反応するのはなぜか、環境破壊に恐怖を感じるのはなぜか、とか、みんなが内側と向き合っていくチャンスを与えられているんだと思うのだけれど、やっぱりどうしても意識が外に行ってしまうのが私たち。この大統領選挙も、面白い時期にあるもんだなぁ…とつくづく思う。