今年も早いもので残すところ一ヶ月とちょっと。
昨年と比べると初めて行くサウナも減ったなぁとも思うが、今年は引越しがあった為、生活圏内も変わった事で「旅行」での初来訪施設は減ったものの普段行くサウナに大きな変化があった。
世の中のサウナブームはまだまだ廃れる気配もなく、新しい施設もどんどん増えている。
この情報社会の世の中、次々と増えていく施設の情報もそれに合わせてどんどん出てくる。
しかしながら、溢れかえる「情報」に少し飽き飽きしてきているのは私だけだろうか。
そもそもサウナとは「感覚」を楽しむもの。
視覚、目で見て楽しむ。
味覚、サウナ後のご飯は美味しい。
嗅覚、サウナ室の香りってさまざまですよね。
聴覚、ロウリュの音やBGM。
そして触覚。サウナの熱さや水風呂の冷たさを感じる。これが最大の醍醐味だと思う。
「情報」で楽しめる感覚は視覚のみ。
サウナは実際入ってこそ、楽しめる。気持ちいい。
それでも情報のおかげで行ってみたい、と思えるサウナも増えてきたのは事実。
しかしながら、やはり情報が溢れるのはどうしても人気施設に集中する。
有名でない、地元の方々の憩いの場となるような施設にお邪魔してみて、情報はごく僅かであってもオレの五感を刺激してくれた施設は今年もあった。
◾️都城温泉(宮崎県)
水が綺麗で飲める、且つ美味しい水風呂が聖地と呼ばれるのであればここも間違いなく聖地。
近くには霧島酒造があり、水の美味しさは折り紙付きである。
そんな水がドバドバかけ流されている水風呂が気持ちよくないはずがない。
地元の方々の憩いの場にお邪魔させていただいたが、皆さんとても良い方ばかりで気持ちいい水風呂の入り方を地元のオッさんから教わった。
オッさん、ありがとう。
水が美味い地域はメシも美味いと相場は決まっている。
友人夫婦の帰省旅に同行させていただいた形でこちらにお邪魔させていただいたのだが、また是非行きたい。
さすがにこの地域にまではサウナブームは届いていなかった。
ブームのおかげで以前とは違う楽しみ方も増えたのは間違いない。
プライベートサウナマット、サウナハット、タオル、裸で楽しむサウナでオシャレができるようになった。
以前はサウナハットなど被ろうものなら好奇の目で見られていたのだが、とても良い事だと思う。
好きな事のグッズは集めたくなるものだ。
それもとてもよくわかる。
でもオレは結局サウナに関しての物欲は薄れてきてしまった。
グッズを買うならその分で色々なサウナに入ってみたい。まだ見ぬサウナを楽しみたい。
数字だけでは、情報だけではわからない、数字以上の気持ちよさがあるサウナがまだまだある事を思い知らされた。
◾️かたくりの湯(東京都)
東京都武蔵村山市。
今の土地に移り住まない限りはきっと一生訪れる事がなかった場所かもしれない。
オレのイメージの「東京都」とは違った。
地域に根付いた地元の寄合所的な雰囲気の温浴施設。地方ではよく見かけるが東京にもあったのだな、と。
ここのサウナ室は約70℃。
数字だけ見ると「ぬるい」。
しかし入ってみるとこれがなかなかどうしてメチャクチャ気持ちがいい。
そしてこの辺りの水はとても気持ちが良く、ここに来た時にはいつも気持ち良すぎてだらしなく口を( ゚д゚)ポカーンとあけてしまう。
経験してみないとわからない。
情報だけではわからない。
グッズを集める、オシャレをするのは楽しいが実際に入るのはとっても気持ちが良い。
オレにはまだ見ぬサウナは沢山ある。
サウナに限らず一生のうちでどれだけの事を経験出来るのだろうか。
人生100年時代、まだまだ半ば。
楽しい事、美味しいもの、気持ちいい事、嬉しい事、新しい事にどんどんチャレンジしていこうと思う。