日本初上陸の「ディアエヴァンハンセン」
吉沢亮君のキャスティングが話題ですが、ミュージカルガチ勢としては絶対柿澤さん。
柿澤x木下x廣瀬x安蘭x瀬奈の、可能な限りミュージカルキャストが揃う唯一の回を見に行きました。
コミュ障な高校生たちの苦悩を描いた物語なのだけど、年齢を重ねるとどうしても親目線で見てしまいます。
コナー母の麻子ちゃん、息子がこの世に存在していたことを少しでも感じたくて、親友だという少年の言葉にすがってしまう。
怪しげなスピリチュアルに手を出してしまうのも、全ては不安定な息子を思ってのこと。
一番感情移入しました。
全て作り話だったとしても、コナーのことを考えて行動してくれたってだけで、忘れられるよりずっと救われたと思う。
エヴァン自身はコナーのため、両親のためって言うより、自分が得られなかった家族を疑似体験したかっただけだし、コナープロジェクトも一種の偽善かもしれないけど、それでも忘れられるよりずっといい。
一方コナー父の新納さん、息子の苦しみから目を背け続け、息子の死からも目を背けている。
妻や娘の感情に寄り添うこともせず、仕事が出来ても夫として父親としては至らない。
リアルにこういう男いるよねって思う。
エヴァンと語るうちに、急に息子を失ったことを実感し、もっと早く向き合っていればよかったと痛感したけど、もう遅い。
エヴァン母の瞳子ちゃん、離婚して女手ひとつで息子を育てる母の強さが伝わってくる。
コナー母と違って、きちんと息子に向き合おうとしている。
物理的に向き合う時間を取れなくても、何とかしようと頑張ってる。
どんな息子でも、その存在が宝物。
瞳子麻子の2人の母親の演技が、とにかく身につまされました。
私自身、息子の部活仲間が突然亡くなってお葬式に参列した経験があるので、リアルに切実に感じてしまう。
家を出てほとんど帰ってこなくても、親のために何かしてくれなくても、ただ心身ともに健やかに生きていてくれさえすれば何もいらない。
エヴァンもコナーも本当に死にたかったわけじゃなくて、思春期特有の不安定さが大きかったと思う。
死にたいと言うより消えたい。
たまたま助かったエヴァンと、不運に亡くなってしまったコナー。
やっぱり何があっても生きてなきゃダメだよ、親より先に死ぬのは絶対ダメ。
誰も見てくれてないと思うかもしれないけど、親は絶対見てるから。
ひたすらそう感じてました。
エヴァンの柿澤さん、おどおどコミュ障なのに、歌声のパワーがすばらしい。
コナーの廣瀬さん、背高い顔いい歌声いい芝居いいに加えてダンス上手!
ダンスがうまいって、やっぱり必須条件だよなと再認識。
キングアーサーがますます楽しみになりました。
晴香ちゃんのゾーイ、すらりとして綺麗、歌声もきれい。
ヒロイン大事。
EXシアター有明のメリット
綺麗な劇場、見やすい客席、トイレも比較的スムーズに流れてた。
デメリット
アクセスが悪くてめちゃくちゃ行きにくい、食事するところが少ない。
