今回は

記念日でも、海帰りでも

どんな夏にも使えそうな横浜のカフェレストランに行ってきたときのお話です。

新山下にある“Re::Jounal”(リジャーナル)さんです。

場所は横浜の湾岸エリアですが

みなとみらいとは少し離れています。

ベイブリッジが見えますが

ほかに、なんにもない場所で

それが、カフェに、ちょっとした隠れ家的雰囲気を与えているようです。

花火が見られる穴場でもあるようです。

クルマでのアクセスしかないという口コミを観たことがありますが

電車と徒歩でも行けます。

みなとみらい線の「元町・中華街駅」５番出口から徒歩１２分。

横浜の人なら

「山下公園のドンキの先、島忠の近く。」

って言うと伝わるかな？

コチラのお店

ちょっと宣伝の仕方が勿体ないなぁと思うんです。

ホームページの雰囲気からすると

ドレスコードでもありそうな店構えで敷居が高そうに見えます。

でも、本当は

Tシャツで良いらしいですよ。

テラス席も昼間ならワンちゃんOK。

ただし、予約は入れてください。

テラス席は天気によって使えないこともあるので…横浜は風も強いですからねえ。

必ず、店内の予約を取っておいて

来店時にテラス希望と伝えてほしいとのことです。

小さい桟橋があって

プレジャーボートで来店もアリです

そんな人いるのか、と思ったら

いたそうです

カッコいいなぁ。

料理はイタリアン。

ランチもディナーも、コースとアラカルトがあります。

オーダーのときにアレルギーや嫌いな食材を訊いてくれます。

とはいえ、メニューが豊富ではないので

どうしても食べたいもの、食べたくないものは、予約時にお願いしたほうが良さそうです。

この日は、ディナータイムにお邪魔しました。

表通りから、白いアーチを抜けて

かなり奥まったところのウッドデッキが玄関です。

店内は大きな窓に沿って平たい間取りで

窓際の席と、窓から離れた席があります。

カウンター席もあるようです。

ディナーのコースは3つ。

簡単に言うと、お値段と品数で三段階あります。

たしか、うちは、真ん中をオーダーしたと思います。

ちょっと高めのものを前にして

それがいくつかのランク分けされたものだとなると

日本人は、真ん中を選ぶ傾向にあると聞いたことがあります。

一番上は、手が出しにくいし

一番下は、なんだか足元を見られそうだし

真ん中が良いかも。

と、なるそうです。

…ワタシも無意識のうちですけと、そんな無難な選択をしたかもです…

コースには食前酒のスパークリングワインが含まれていました。

ダーさんはそのまま、ワタシはノンアルコールをお願いしました。

ほどなくして

まんまるいものが到着。

「手で召し上がっていただいて構いません。」

鳥の巣のようなものに乗せられてきたものを、半分、パクり！

エイブルスキーバーです。

北欧料理にしか出てこないと思ったので驚きです。

クリスマス前に見かける甘いものではなく

お肉が入っていました。

面白い

それから

涼しげな器に綺麗なグリーン。

ホタルイカの、なにか。

すみません、メニューを撮るのを忘れまして…名前がわかりません。

スナックエンドウのような食感の良い豆と、卵と、チーズ…かな

主役はホタルイカです。

そっか

ここまでは思いが及びませんでした。

ホタルイカのような姿のあるものが

ワタシは、あまり得意ではなかったんですよ。

レストランで苦手なものを聞かれたときの答えは決まっていて

「うさぎ、ヒツジ、納豆、あと、大根」

まるでセット商品のように、こればかり言っています。

ウサギやヒツジは、可愛がっているぬいぐるみを思いだすと食べられなくなるので(？)

納豆は、そもそも腐っているから(！)

大根は、ダーさんの天敵です(！！)

中華なら「豚足も」と加えます。

このラインナップで、今まで問題はなかったんですが。

ホタルイカです。

いえ、これはフツーなら喜ばれる一品ですよ。

生臭さのない、それでも、潮の香りを含んだホタルイカの味わいを

まったく壊すことなくソースが包んでいますから。

単に、ワタシにとっては運が悪いことに

素材を生かしたモヤモヤっとしたソースも、あまり好みではなく

それは、ダーさんも同じだったらしく

「いかがでしたか？」

なんて、お皿を片付けていただくときに尋ねられたら、どーしよー

と、心配しましたが

何事もなく、涼しげな器は下げていただけました

遠くにランドマークタワーが見えます。

その手前左側に高速道路が見えるんですけど

この高速道路が思ったよりも傾斜があることを知って驚きました。

かなりの急カーブを描きながら下ってくるクルマのライトが見えます。

スリルさえあります。

そして、まだ、東京に住んでいた子供のワタシが

高台にある“港の見える丘公園”へ遊びに来たときのことを思い出しました。

子供のワタシは、眼下に見慣れない石碑のようなものが見えることに気がつき

そちらへ降りて行けそうな階段の存在にも気がつきました。

観光客が降りることなんてないのでしょう

階段は背の高い草で囲まれてしまっていて

クモの巣が張り巡らされていてもおかしくない様相でした。

虫が大嫌いなワタシなので、いつもならやめるところを

付き添いの叔母に、先に歩いてもらい降りることを選択しました。

好奇心が勝ったんでしょうね

ずんずんと下ってゆくと

パッと視界が開けて

そこには、ほとんど等間隔に

バカでかいT字の石像のようなものが、いくつも建っていました。

すぐに

それらの上にコンクリートの道が渡されて高速道路になるのだと解りました。

でも、子供のワタシは

古代からある意味ありげな石碑でも発見したような気分になったものです。

たしか、写真を撮ったんだけどなぁ。

どこにあるだろう。

それから高速道路は開通して

大人になってから、その上を通ることもあったのに

運転はしないからでしょうかね

お店から確認できるような傾斜には気がついていません。

そこそこ長く横浜に住んでいますが

このお店からの眺めは新鮮で楽しいです。

パスタは二種類。

ほうれん草の平打ちと

ガルガネッリでした。

ほうれん草はアクセントのあるソース。

ガルガネッリは、より濃厚な味ですが

やはり、モヤっとしていました。

すみません、あまり相性の良いお客ではないようです

複雑な味わいが、シェフの持ち味なんですね。

心配しないでください。

ほとんどの方には美味しいと感じるものだと思います。

これで、もう、満足でした。

が

ここからメイン

お魚は、桜鱒

皮がパリっとして美味しい

お肉は、和牛にパルメザンチーズ。

できればトマトソースはナシでお願いしたかった

塩コショウとチーズだけで美味しいお肉でした。

…文句、多いかなぁ

デザートにコーヒーもいただいて

満腹です。

ひとつひとつが少ないように見えるかも知れませんが

うちのダーさんも満腹になっておりました。

席でお会計を済ませて荷物も持って立ち上がってから

ここから、また、１２分くらい歩くのだと気がついて

お手洗いをお借りすることに。

ワタシが出てくると、社交性ゼロのダーさんがスタッフさんと会話していました。

ダーさんと会話が続くスタッフさんなんて凄いなぁ。

などと感じながら、ワタシも会話に加えてもらいました。

やはり、予約の際にドレスコードを訊かれることがあるそうで

席さえ空いていれば

ほんとうに

テラスでコーヒーだけでも構わないとのことでした。

スタッフさんは、快活で、印象の良い話し方をする女性で

ホタルイカからの一連のモヤっとしていた印象を

まるで霧を吹き飛ばすかように払拭するパワーがありました。

そっか

だったら、次は明るい時間にお茶しに来ようかな。

そんなふうに思わせて帰路につかせてくださいました。

ここからは

食いしん坊ブログにしては珍しいネガティブトーンになります

リジャーナルさんを経営しているのは

株式会社GRACEさんという企業です。

数年前から横浜を中心にUNI COFFEEというブランドを展開しています。

店舗ごとに個性があります。

はじめは、横浜発祥のロースタリーが出来て嬉しかったんですけど

あれ、これはアノ大規模チェーンぽい？

あら。これはアチラのお店っぽい…

戦略に新鮮味がなくてねぇ

あまり、行かなくなってしまいました。

例えば、いま、UNI COFFEEさんが売りにしているドーナツは

まるっと、ア○ムドーナツさんポイです

実際、ドーナツは売れているそうです。

でも

似ているものを売るならば

相手を越えるものを作らないと意味はないですよ。

ア○ムは、ほんと美味しいですもん。

すでに、UNI COFFEEさんへの評価は分かれています。

あまり良くない評価をする皆さんにとって

イチバンの問題は、接客とオペレーションの悪さのようです。

ドーナツが人気になって、かなかな買えなくて話題になる。

という戦略は、どこにでもあることですが

結果として、確実に手にいれたお客が

待ったけど美味しかった！

くらいの感想を広めてくれないと困ります。

何時から何個を売るのかという明示はなく

出来た列にスタッフも付かず

並んだお客が販売個数を越えていてもお知らせしないので…もしくは把握しないので

早くから出来た列の真ん中あたりにいたのに

並んでも買えなかった！

なんて話がSNSに出回るわけです。

ワタシも、横浜駅を通るついでに、お店に行って訊いてみたことがあります。

その日は、午前の分は１０時くらいに完売、午後は１５時くらいに完売

前日は、もっと早くに販売して完売

明日は何時から何個販売だかわからない

ということでした。

本当にわからないという状況は伝わってきました。

それもあってか、同時に

べつに、買ってもらわなくても良さそうでした。

たぶん、ここなんですよ。

ここで「並んでも買ってみよう！」と思わせるか

「めんどくさいからイイや。」と諦めさせるか。

食いしん坊のワタシでさえ購買意欲が薄らぎました。

諦めたお客は、二度とお店には来ません。

これでは

数多の老舗も新興もひしめく横浜で

生き残れないかも知れません。

GRACEさんの次の一手は

赤レンガ倉庫の3階

ステーキとシーフードのお店

“Re:Wharf”(リワーフ)さんです。

今月、オープンしたばかり。

シグニチャーメニューはTボーンステーキです。

ん？

メニューの写真を見て、やっぱり。

ピーター・ルーガーを思い起こさずにはいられません。

あ、ピー○ー…もう、いっか

あの、絶妙な火加減と塩加減のTボーンステーキ。

美味しかった！

記念日でないと行けないお値段のお店ですが

近いうちに、また、行こう

と、二人して話しています。

ピーター・ルーガーに長年いた方が立ち上げたウルフギャングも

世界的に有名なステーキハウスとして成功しています。

六本木にあった頃、行ってみました。

ただ、ピーター・ルーガーには敵いません。

その

ピーター・ルーガーと言えばTボーンステーキ

というメニューを全面に押し出して

価格も2万5000円越え。

横浜の夜景と、週末のジャズの生演奏を含めても、少々、強気な印象です。

さて

珍しくネガティブトーン

と、書きました。

じつは、このブログ

ワタシの個人ブログですし

広告料ももらってませんから

誰が読んでも得にならない事は書きたくないので

美味しいとか、楽しいとか、書けないお店は書いていないんです。

ほんとうは、記事の３倍は食べてるかも

コスパの悪いブロガーですよね～

それでも

Re:Jounalさんを書いてみたのは

母体のGRACEさんが、横浜を中心に広がっていこうとしていらっしゃるもんですから

横浜推しとしては、カンタンに諦めがつかないんですよ。

それに

帰りがけにお話したスタッフさんのパワーね。

たいして美味しくもないスタバの人気だって

フラペチーノ、だけじゃないですよね。

プロフェッショナルな接客が出きるスタッフさんたちの集合体だからてしょう。

さまざまにリスペクトするのなら

あのあたりまで取り込んで

のし上がってほしいなぁ

ありゃ

かなり長くなったのに

読んでくださって

本当にほんとうに

ありがとうございます

また、遊びにきてくださいね

Re:Journal