この日は、ノイシュバンシュタイン城観光の帰り道。

日本からの出張者がいたので、夕食は、どうしようかと苦渋の末に選んだのが、バイエリッシュ・ハウス。

日本人駐在員の中では、評価の低い、ミュンヘンのホフブロイ・ハウスがありますが、
先日、ひょんなことから行ってみたら、年中「オクトーバー・フェスト」状態のお店なので、
これは、結構、観光客の方には、いいかなぁと感じたのです。

でも、アウグスブルクで、私の知ってる範囲では、そういうお店は無い。

アウグスブルク最古のレストランと言われているバイエルンタンツにも、
この出張者を連れて行ったことがあるし。


で、思いついたのが、このバイエリッシュ・ハウス。

一度だけ行ったことがあるのですが、地元の方で、結構混むお店。
値段も、とてもリーズナブル。

ちょっと、これから、贔屓にしようかと思いました。


ウェイトレスの方が気を使って、英語メニューを持ってきてくれました。
英語も、大したことな私達が、グダグダと悩んでいると、
「ドイツ語のメニューにしましょうか?」
と言われたのですが、ドイツ語の方がわかんないので、
「英語メニューで充分です。」
と応えました。

でも、英語メニューには、ドイツ語表記が全くなくて、私達が知ってるメニューを、
むしろドイツ語に一回置き替えて、出張者の方に説明しているくらいでした。


その中で、
「おばあさんが作ったパスタ。トマトとレタスがついてます。」
みたいなメユーがあって、それを注文したら、ウェイトレスの方が、

「あ、マウルタッシェンね。」

マウルタッシェって、引き肉やら、ほうれん草やらを小麦の生地で包んだ、コテコテの南ドイツ料理。

パスタは、私の好きなお店でトリュフのタグリアテッレを食べる以外は、スバゲッティかカッペリーニのように、細いパスタしか食べない私が、まさか、あの、ドーンと小麦が来るマウルタッシェンを頼んでしまうとは……。



くいしんぼう~酒とワインに合う肴~



でも、思ったよりは、相当美味しかったです。
いや、美味しかった。

このお店、気に行っちゃいました。