次は、親について。

「あなたも親になればわかる」
「あなたのためを思って」

親子関係のサイトであまりにも議論され続けてきた言葉だ。

親の世界観では、本当に「あなたのためを思って」したことになっているのだから、タチが悪い。

エゴイズム、という概念を多くの親は知らない。

親は自分自身のためにしたことを「あなたのため」とすり替えていることにすら気がつかない。

だから、あらゆる指摘は意味をなさない。

「結局は、あなた自身のためでしょう」

そういった私の指摘は、子供が何を言うかと、検討すらされない。

検討すらしない理由もわかる。

検討すること自体とても難しいことだから、親になどできないのだ。

彼らにとって

エゴイズムなどの概念はあまりにも難しく、しかも、自分自身の概念の存在を知りたくないと思っているのだから、分かるはずがない。

彼らは、「子供の言うことなど」と言い、子供の言葉を検討もせずに跳ね除けることを正当化する。