23-10-29

私が好きなテレビ番組の一つにNHKの「にっぽん百低山」があります。深田久弥が定めた「日本100名山」を逆手にとった感じの番組です。

私も若い頃は山登りが好きで、県内を中心にかなりの山に登りました。それこそ”低山”ばかりですが、懐かしく思い出しながらテレビを観ています。

 

今回はその中から、呉地区にある「八畳岩」と名のついた二つの山を紹介しましょう。どちらも平成26年に登っています。

先ず、両城の八畳岩です。樹木が茂る山の中腹に巨大な岩が居座っています。文字通り八畳はあるでしょう。岩の上から眺める呉市街や呉港の眺望はまさに絶景でした。

両城特有の細い石段を上がっていくと登山口を知らせる小さな案内板があります。石段を上がりきると開閉式のフェンスがあって「イノシシを民家に下りて来ささないで下さい」と書いてあります。

よく整備された丸太の階段道を登り、しばらく行くと割と急な砂地の道になりますが、トラロープが張られているので、つかまりながら進みます。それを登りきると尾根に出て落ち葉の積もった平坦な道になります。

登山口から30分ほど歩いたところで目的の八畳岩が現れます。低い山だけに街のビル群や呉湾が良く見えて「呉っていいね!」と叫びたくなります。

次は、焼山の八畳岩です。そこには巨岩がいくつも無造作に転がっています。登山口は政畝団地の奥まった所にあります。

最初はやや急な木段を上がりますが、尾根にでると緩い坂道になります。少し行くと大庭山(おおばやま)に着きます。そこに大きな岩がありますが、それは八畳岩ではありません。

もう少し進んでいくと「八畳岩」の看板があります。岩の周囲は開けていて、大きな岩が至る所に見られます。岩の上からは焼山の街が一望できます。標高380mですから道路を走る車も良く見えます。

下りは神山峠方面に向かい、神山1丁目の「南ハイツ第三公園」で休憩、その後で昭和市民センターに行ってバスで呉市内に戻りました。

「山、高きが故に、尊からず」と言いますが、低いながらも地域の人々に愛され、たくさんの思い出を与えてくれた山登りでした。

 

  次回は11月1日「吉浦の酒蔵と古金庫」です。