22-06-24

上写真は呉市のマスコットキャラクター「呉氏(くれし)」ですが、先日、プロ野球交流戦で西武ライオンズにも「呉氏」が居ることを知りました。「呉念庭」という台湾出身の選手です。この場合「呉」は「くれ」でも「ご」でもなく「ウー」でした。(呉念庭=ウー・ネンティン)

この選手は広島カープとの三連戦初戦で自打球を脚に当てて負傷退場し、そのまま2、3戦は出場できませんでした。大事に至らねば良いですが・・・・・・。

 

呉選手は1993年台湾生まれの29歳。父親もプロ野球の選手だったそうです。高校、大学共に日本の学校に行ったため外国人枠を免れ、2015年のドラフト会議7巡目の指名で西武ライオンズに入団しました。

 

内野、外野どこでも守れる選手で、昨年2021年は打率.238 10ホーマー。打点はチーム3位の48を記録しています。

 

打席に立つ際、西武ファンが「ウ~・ウ~」という「ウーイング」を浴びせる応援スタイルが定着しているそうです。

 

台湾には「呉」性が多く、呉市の資料によると、台湾の人口が2350万人で、内95万人(4%)が「呉」性。7番目に多い名前だそうです。

 

2017年に呉市が観光施策の一つとして「呉(ウー)」さんが呉に来てくれたら特典が受けられるというサービスを行ったそうです。残念ながら、何人が応募してくれたかの資料が手元にありませんが、かなり高い関心が集まったようです。

「呉」というと囲碁の名人「呉清源(ごせいげん)」とか、プロ野球選手の「呉昌征(ごしょうせい)」などを思い出しますが、調べてみると「西遊記」の作者は「呉承恩(ごしょうおん)」という人だそうです。他にも「呉」性の有名人は中国、台湾に沢山います。中国では地方によって「ウー」「ゴ」「ン」などと呼び方が異なるそうです。

 

日本では「呉黄石(くれおうせき)」の一族に「呉文聰(くれあやとし)」「呉秀三(くれしゅうぞう)」「呉建(くれけん)」「呉文炳(くれふみあき)」など呉市民にも知られた人物が輩出しています。

「呉文聰」氏は呉の中央公園に頌徳碑が建っており、呉の名誉市民第一号「呉文炳」氏(上)は音戸の瀬戸公園に記念碑が建っています。

呉市のキャラクター「呉氏」は呉市の知名度が低く「ごし」などと読む人がいることから、身体の正面に「呉」、背中に「クレ」と大書して呉市をアピールしています。身体が青いのは、瀬戸内の青い海をイメージしているそうです。身体能力が高いのが自慢で、激しくキレのあるダンスを披露します。

「みんな、呉に来てくれ~」