作詞:松本隆
作曲:筒美京平
最初のスピーチは小夜子
ちょっぴり翳のある小夜子
あの頃名うてのおしゃれぐるいで
グッチのバッグを粋に抱いていた
男は毎日変えるのよって
眩暈がする程美しかった
それなのに小夜子 笑わなくなったね
逢えない二年に何があったの
オルガンに導かれ 花嫁がやって来る
おめでとう 茉莉
羨やむ程今夜綺麗ね
二番目のスピーチは繭子
眼鏡がよく似合う繭子
哀しいくらいに秀才だった
原書を斜めに読み飛ばしていた
雑誌のページを抜け出たように
女の生き方リブの走りね
変わらずね繭子 今でも独身(ひとり)?
心の裏では淋しいはずよ
ケーキへとナイフ入れ 花嫁が微笑むの
おめでとう 茉莉
羨やむ程素敵な彼ね
最後のスピーチは私
ちょっぴり皮肉言う私
「どちらが最初に結婚するか
競争しようって指切りしたのに
人は流されて光と影に
私は今でも失恋上手」
仲良しの四人 あの頃の友情
こんなに遠くに離れるなんて
拍手へと囲まれて 花嫁が花を抱く
おめでとう 茉莉
羨やむ程倖せそうね
➡️ぱーと879から2ヶ月ぶりの更新となりました。
半分サボリで、半分は頸椎の三度目の手術で入院しているためで、だいぶよくなりつつありますが、病室のベッドで書いています。
今回は、1978(昭和53)年12月5日にリリースされた、太田裕美さん9枚目のアルバム「海が泣いている」の3番目に収録されている曲です。
このアルバムをもって、松本隆×筒美京平コンビが解消された、節目のアルバムでもありました。
収録はロスで行われ、全て英語のタイトルが併記されています。
この曲は、私が高校1年の時で、里子先のN.kちゃんが亡くなって4日後にリリースされていますので、耳にしたのは高校卒業後、大学に入った秋位だったと思います。
初めて聴いた時は何とも感じませんでしたが、今改めて聴くと、オトロシイ歌詞でございます。
もしかしたら茉莉ちゃんは、当時一番地味っ娘ちゃんで、結婚相手は小夜子ちゃんか繭子ちゃんの意中の人をかっさらった?なんて思ったものですが、どうも「私」の彼氏だった様な気もします。
複雑すぎてわからん❗️
奥さんのNちゃんは「興味ない」のひと言でした。
太田裕美さんは、このアルバムを境にして、曲調が変わって行きますが、沢田聖子が「シオンの沢田聖子」から脱け出せなかったように、この人も「木綿のハンカチーフの太田裕美」から脱け出せなかったみたいです。
でも私達の年代にとってはどうでもよくて、太田裕美は太田裕美です。
この曲をギターで弾くと、間の取り方が難しいので苦労しますが、太田裕美さんの曲の中でも、好きな曲ベスト10に入る曲です。
それにしてもこの人も65歳。
誕生日は私と6日違いで、同じ1月生まれですが、65歳だなんて信じられません。