忘れ得ぬ歌ぱーと795「秋がふたたび」 | 遊遊のブログ

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秋がふたたび

作詞:たかたかし
作曲:葵まさひこ

あなたはもう 忘れたかしら
はじめて ふたり 逢った喫茶店
ハイネの詩集 小脇にかかえ
あなたは澄んだ 瞳を向けて 声をかけた
あれは遠い夢のような
なつかしい 思い出 ふたりの恋ね
あなたはもう 忘れたかしら
私はいまも愛しているの
あなたのこと


木の葉が散る 並木の蔭で
はじめて ふたり くちづけしたの
あなたの腕に 小さくなって
このまま何処か 連れて行ってと囁いたわ
あれは遠い夢のような
なつかしい 思い出 ふたりの恋ね
ふたたびもう 逢えないけれど
あなたはいまも私の中で
生きているの

➡️1973(昭和48)年6月25日にリリースされた、シモンズ4枚目のスタジオアルバム「さんぽ道/シモンズ第4集」の収録曲です。

シモンズは、活動期間が1971(昭和46)年 - 1974(昭和49)年と短い事もあって、シングル12枚、アルバム4枚のリリースにとどまっています。

人気絶頂期であった1974(昭和49)年、タエちゃんが後藤次利さんと結婚したことで「休止」

1978(昭和53)年に、ドラマ「幸福の断章」主題歌「水の影」をリリースし、一時的に活動を再開しましたが、タエちゃんの離婚により正式に解散となったものです。

北山修さんは「シモンズはプロになりきれなかった」とおっしゃっていました。

私は圧倒的にユミちゃん派が多い中、タエちゃん派でした。
声が高かったから、タエちゃんの低音に憧れていたかもしれません。

この曲は、私が養護施設に入って(昭和48年1月12日)半年後のリリースですが、聴いたのは里子先ででした。

このころのシモンズは、フォークデュオではなく、歌謡曲デュオと化していましたから、私も「恋人もいないのに」「おくれてきた少女」等の、聴いててときめくような感じは薄れていました。

それにこの曲の頭は、PPMの「悲惨な戦争」にそっくりで、おふざけでミックスして歌っては、里子先のお母さんに苦笑されたものです。

歌詞の中に「ハイネの詩集」が出てきますが、芹洋子さんの「四季の歌」とは関係なさそうです(昭和51年8月21日)
ただひとつ言えるのは、私の回りに「ハイネの詩集」を持っている奴はいないと言うことです。

この曲作曲と編曲が、葵まさひこさんで、名曲「あの素晴らしい愛をもう一度」のアレンジャーとは思えないのですが、ギターの弾き語りでは、歌謡曲ではなく「やっぱりフォークソングなんだな…」と思ってしまう、何とも不思議な曲です。


退院してから、夫婦で朝の散歩が日課となっていますが、街路樹のナナカマドの実が赤く色づきました。

釧路はすっかり秋です。