雨
作詞・作曲:後藤悦治郎
やさしい雨なら かさなしで
花のこころで あるきます
明るい雨なら キツネかタヌキ
結婚ばなしも ウフフ…
あしたも雨が 降るのなら
たいくつだから うたをつくります
ひとりの雨なら さみしくて
昔のうたを うたいます
やまない雨なら まどあけて
虹のこころで うたいます
やまない雨なら まどあけて
虹のこころで うたいます
虹のこころで うたいます
➡️1973(昭和48)年6月20日にリリースされた、フォークグループ「赤い鳥」8枚目のアルバム「祈り」の収録曲です。
ボーカルは平山泰代さんで、聴いているだけで赤面しそうな声ですが、癒されます。
多分「赤い鳥」の楽曲では珍しいであろう3/4拍子の曲ですが、これが梅雨時のあのジメジメ感を、爽やかなものに変えてくれたような気がします。
もっとも、今住んでいる北海道釧路には、梅雨なるものはありませんから、私の奥さんのNちゃんは、内地の脳ミソに黴が生えそうなあの季節を知りません。知らないことは幸せでもあります。
北海道は秋に雨が続きます。
梅雨と違いジメジメはありませんが、ひと雨毎に気温が下がります。
釧路の気候は「亜寒帯湿潤気候」と言うらしいですが(私達は「冷帯」と習った)釧路は雨より霧の街ですから、たまに雨が降ると腹立ちますね。
霧は傘は要らないが、雨は傘が必要ですし…
とにかく雨降りは外出が億劫になるのです。
とは言うものの、Nちゃんと幼稚園に通っていた頃は、二人して傘をぶん回し、濡れ鼠になっても走り回っていました。
あの頃って、底抜けに元気でしたね。
歌詞の中に「ひとりの雨ならさびしくて昔の歌を歌います…」とありますが、これって確かにありますよね。
雨って鬱陶しいですけど、何かを思い出させてくれるマジックかもしれません。
昭和48年6月は、私やC.Kちゃんは施設に入っていました。
施設に備え付けのレコードで聴いたこの曲ですが、施設の休日(カレンダー通り)に雨が降ると、C .Kちゃんがこの曲を歌ったものです。
私は「銀の滴ふるふるまわりに…」の方が好きだったけど、親友のC.Kちゃんが好きだったみたいでしたから、いつしか覚えてしまいました。
この曲を聴くと、あの頃を思いだして、胸がキュンとなってしまいますね。