忘れ得ぬ歌ぱーと689「寒椿」 | 遊遊のブログ

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寒椿

作詞・作曲:村下孝蔵

北国から 冬に
寒い手紙届く
椿の花が 落ちるよに
彼女が嘘をつく
彼女が横をむく
彼女があきらめている
結びなおし
切れぬように
かたく かたく つなげ
離れたいと 誰が想う
愛しているのに
海に溺れてた
見失ったまま


北国から 冬に
寒い手紙届く
椿の花 落ちる
路地裏にはいつも
熱い風が吹いた
夏のすきまに
花がかれ
彼女はおびえてる
彼女は怒ってる
彼女はあきらめている
高い場所を
めざしていた
つよく つよく 抱き締め
離れたいと 誰が想う
愛しているのに
波にのまれてた
人の波だよ


北国から 冬に
寒い手紙届く
椿の花 落ちる
椿の花 落ちる


soon 1988(昭和63)年10月21日にリリースされた、村下孝蔵さんの8枚目のアルバム「恋文」の収録曲で、アルバムのA面トップの曲でした。

このアルバムにはSIDE 1「寒椿」
「愛情」
「ネコ」
「弟」
「かず君へ」

SIDE 2
「風のたより」
「交差点」
「西陽のあたる部屋」
「大地」
「恋文―上海から」

CD化される前のLP盤ですから、A・B面共に曲数が少ないです。

椿は冬から春にかけて咲く花ですが、俳句の季語としては、単に「椿」とした場合は春の季語。
「寒椿」「冬椿」とした場合は冬の季語となります。

雪の降ったあとの庭に咲く真っ赤な寒椿は、艶やかでもあり、寒さに耐えて凛と咲く姿は、けなげでもあると、誰かが言っていました。

この曲は椿の花が落ちる様を、男女の絡み合いを描いていますが、別れたいのか、再構築したいのか、私にはわかりません。

ただ、人生半世紀以上も生きていれば、このような事の一つや二つは出くわします。

勿論私達夫婦も例外ではありませんし、故に私達は一緒になったのですから。

ただ、凛とした赤い花を見ると、涙をじっと堪えて前を向いている女性を思ってしまいます。

残念ながら釧路は椿の咲かない街です。
私は京都で腐るくらい観てきましたが、Nちゃんは自生の椿を見たことがないらしいです。

「山茶花ならある」とは言っていましたが、どっちも似たような花ですが、新潟の雪椿は有名なんですけどね…

ぶあつうて越後の山や寒椿 小川軽舟

新潟も音もなく雪が降っているのでしょうか。

今夜は冷えそうです…