作詞・作曲:井上陽水
人恋しと泣けば十三夜
月はおぼろ 淡い色具合
雲は月を隠さぬ様に
やさしく流れ
丸い月には 流れる雲が
ちぎれた雲が よくにあう
風がさわぐ今や冬隣り
逃げる様に 渡り鳥がゆく
列についてゆけない者に
また来る春が
あるかどうかは 誰も知らない
ただひたすらの 風まかせ
神無月に僕はかこまれて
口笛吹く それはこだまする
青い夜の空気の中に
生きてるものは
涙も見せず、笑いも忘れ
息をひそめて 冬を待つ
1972(昭和47)年12月10日にリリースされた、井上陽水さんのセカンドアルバム「陽水Ⅱセンチメンタル」の収録曲です。このアルバムには
SIDE A
つめたい部屋の世界地図
あどけない君のしぐさ
東へ西へ
かんかん照り
白いカーネーション
夜のバス
SIDE B
神無月にかこまれて
夏まつり
紙飛行機
たいくつ
能古島の片想い
帰郷(危篤電報を受け取って)
等の12曲が収録されていますが、どの曲もギター一本で弾き語りが出来る(努力をしたらの話)曲なので「かぐや姫」ファンの私も、よく弾いていました。
この曲のイントロは、大抵の人がつまづく一歩目となりますが、覚えてしまえば、今までの苦労は何処へやら、一人前の顔をして弾いているのだから、笑ってしまいます。
神無月は「旧暦10月の異称」で、今日では「新暦10月」の異称としても用いられます。
諸神が出雲に集合し、他の地では神が不在になる月であるから「神無月」
諸社に祭りのない月であるから「神無月」と、諸説あるみたいですが、出雲では「神有月」と言います。
出雲大社に神が集まるのは、一般には縁結びの相談のためとされています。
その為か、新潟の従姉が嫁に行った佐渡では、10月の縁談を避ける風習がありました(佐渡の文化は西日本の影響を強く受けているため)
陽水さんは福岡の出身なので、まさか佐渡をイメージしたわけは、絶対にないでしょうが、福岡も出雲も佐渡も、日本海に面した地域。
どこか共通性があるように思えます。
先程久しぶりに、この曲を弾いてみました。
指がスムーズに動きます。
奥さん曰く「ボケ防止に、毎日ギターを弾きなさい」だそうです。
ボケ入るには早いちゃいますの、奥さん。
「今からボケてたら大変だべさ。だからギターで訓練しなさい」
はぁ…了解です。