忘れ得ぬ歌ぱーと491「夢一夜」 | 遊遊のブログ

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夢一夜

作詞:阿木燿子
作曲:南こうせつ

素肌に片袖
通しただけで
色とりどりに
脱ぎ散らかした
床に広がる 絹の海
着ていく服が
まだ決まらない
苛立たしさに 口唇かんで
私ほんのり 涙ぐむ
あなたに会う日の
ときめきは
憧憬よりも 苦しみめいて
あゝ 夢一夜
一夜限りに 咲く花のよう
匂い立つ


恋するなんて
無駄な事だと
例えば人に
言ってはみても
あなたの誘い 拒めない
最後の仕上げに
手鏡みれば
灯の下で 笑ったはずが
影を集める 泣きぼくろ
あなたに会う日の
ときめきは
歓びよりも 切なさばかり
あゝ 夢一夜
一夜限りと
言い聞かせては
紅をひく


あなたを愛した
はかなさで
私はひとつ大人になった
あゝ 夢一夜
一夜限りで 醒めてく夢に
身をまかす


soon1978(昭和53)年10月25日にリリースされた、南こうせつさん4枚目のシングルで、同年11月25日にリリースされた、4枚目のアルバム「こんな静かな夜」にも収録されています。

この曲は「資生堂78冬のキャンペーン」ソングとして起用されました。

このキャンペーンCMには、小林麻美が務め、キャッチコピーは「素肌有情・素肌美人・素肌郷愁
夢一夜」

奥さんに聞きますと、資生堂のキャンペーンは、春は口紅、夏はファンデーション、秋はアイシャドー、冬は基礎化粧品だそうで、私が「基礎化粧品って何?」と尋ねると、面倒くさそうに化粧品箱からいくつかを取り出して「洗顔料、化粧水、美容液、乳液、クリームとかの、肌質自体を整えることを目的とする化粧品の事。口紅とかアイシャドウはメーキャップ化粧品と言うの」

うわぁ…
私はNちゃんを尊敬の眼差しで見つめました。

そう言えば、この曲がリリースされた高校時代、Nちゃんは妙にこの曲が気に入っていたみたいで、同じ事を聞いたかも知れません。

この曲がリリースされた日は、私達の大切な妹分であったI,Kちゃんの49日でした。

前年12月1日のN,Kちゃんに続いての事でしたから、私はどよーんとしていたのは間違いありません。

I,Kちゃん、N,Kちゃん、C,Kちゃんは、化粧も知らずにこの世を去りました。

我が家の仏壇には、3名の遺影がありますが、祥月命日には、Nちゃんが必ず何かしらの化粧品を供えています。

今日久しぶりにこの曲を、仏壇の前で弾き語りしてみました。