作詞:菅原孝
作曲:菅原進
夕暮れのお花畑は
僕たちの家への帰り道
カブト虫のドングリ林は
君たちの秘密のお城
何時のことから
なのでしょう
あの道も あの城も
風の中の赤トンボは
彼たちの旅のはじまり
星空の物語は
みんなの夢の討論会
何時のことから
なのでしょう
あの旅も あの夢も
想い出のレンズでは
見えなくなりました
このレンズのくもりを
拭ってください
時のぜんまいを
戻してください
僕たちの子供のために
君たちの子供のために
彼たちの子供のために
子供たちをよろしく
子供たちをよろしく
子供たちをよろしく
1973(昭和48)年2月10日にリリースされた、ビリーバンバン12枚目のシングルで、B面は「ここは?」です。 ピアノを主体にした編曲で、リリースは2月ですが、秋にピッタリの曲ではないかな…と思っています。
私が子供の頃、北海道…特に釧路は、かぶと虫が生息しておりませんでした。
私は京都生まれで、Nちゃんは新潟に本家がありますから、かぶと虫は実物で見ていますが、クラスでかぶと虫の実物を見たことがない児童は、結構多かったものです(クワガタは生息していた)
この曲がリリースされた時は、養護施設に入っていましたが、C,Kちゃんもかぶと虫の実物を知らず、説明に苦労した覚えがあります。
今みたいに、かぶと虫を売っているお店なんか、無いですからね。
この曲は、養護施設の先生に教えて貰いました。
ビリーバンバン=「白いブランコ」で、私は好きでしたが、この曲を知ったとき、シラケた感じがしたものです。
「子供たちをよろしく」って、私達収容児童は「よろしく」はされていない存在ですので。
辛うじて保護を受けるまでの長さは、今では「行政の怠慢」と批判を受けるでしょう。
私もC,Kちゃんも、歌は理想であり、綺麗事だと割りきって聴くようになりました。
但しその反動なのか、二人とも詩が得意になったのは、皮肉と言えば皮肉ですね。
今日家に戻り、夕食までの間、久しぶりにビリーバンバンを聴いたのですが、あの時の様な感情は湧きませんでした。
多分人並みに幸せだからだと思いますが、それも奥さんのNちゃんのおかげですね(と言っておけば、夫婦はケンカになりません)
釧路は雨も上がり、少々寒さを感じる夜になりました。