作詞・作曲:村下孝蔵
愛を貯めてた 少しずつ
君を満たして いたかった
愛を食べてた ひとつずつ
君を満たして いたかった
愛情以外は 何も
僕らの未来を 作れない
窓の外を 光る電車が
町並 抜けて走った
夢を乗せた ロマンスカーを
何度も見てた 寄り添って
夏がだんだん 終わってく
何か欲しくて あせってた
冬がだんだん 近づいて
何か欲しくて あせってた
抱きしめ合うたび 何故か
僕らは過去へと 逃げてった
踏み切り越し 手を振る君の
隠れる姿 探して
通り過ぎる ロマンスカーに
叫んだ声は 風の中
海にも山にも いつか
並んで行こうね 手をつなぎ
君の好きな ロマンスカーは
二人の日々を 駆け抜け
夢がにじむ 遠い夜空に
名もない 星が流れた
君は いない
1992(平成4)年11月21日にリリースされた、村下孝蔵さん18枚目のシングルで、カップリング曲は「ピンポール」この曲は、村下孝蔵さんが一番のお気に入りの曲で、1999(平成11)年6月26日に執り行われた葬儀には、夫人の希望により、この曲が流されました。
「ロマンスカー」は、小田急の特急の代名詞ですが、その名前は戦前に既に使用されていたみたいです。
私が初めて「ロマンスカー」に乗ったのは、東京に住むようになってからです。
娘が産まれる前の事ですが、新宿から片瀬江ノ島まで、しかも一番前の席で、車両はSSEだったと思いますが、夫婦揃ってかなり興奮していました。
もっとも、藤沢からは一番後ろになるんですけどね。
「ロマンスカー」とは、二人掛けの座席が並んでいる車両の意味らしいですが、そう言えば北海道で、観光バスの事を「ロマンスカー」と言っている大人がいました。
当時は特急列車とグリーン車以外は、四人掛けの対面シートでしたから、普通にそう呼んでいたかも知れません。
この曲を聴くと、暫く乗っていない「ロマンスカー」を思い出しますが、考えてみると、奥さんのNちゃんとは乗っていないんですよね。
ただ今のところ、乗せろとは言ってこないので、とりあえず安心…と言うより、新宿駅で乗り換えるだけで、彼女は嫌になると思います。
ただもう一度、二人で湘南を歩いてみたいと思っています。
「ロマンスカー」で食べたアイスクリームの味を、Nちゃんにも教えてあげたいですね。