作詞:サトウハチロー
作曲:加藤和彦
胸にしみる 空のかがやき
今日も遠くながめ 涙をながす
悲しくて 悲しくて
とてもやりきれない
このやるせない モヤモヤを
だれかに告げようか
白い雲は流れ流れて
今日も夢はもつれ
わびしくゆれる
悲しくて 悲しくて
とてもやりきれない
この限りない むなしさの
救いはないだろうか
深い森の みどりにだかれ
今日も風の唄に しみじみ嘆く
悲しくて 悲しくて
とてもやりきれない
このもえたぎる 苦しさは
明日も続くのか

「イムジン河」については、説明する必要はないとは思いますが、総連、民団、公安等々のメンバーが、東芝レコードに乗り込んだと言われています。
「イムジン河」そのものは、フォークルの自主制作アルバム「ハレンチ」に収録されていますが(京都の従兄が未だに持っている)僅か300枚しか発売されなかっために、殆ど世に知られる事は有りませんでした。
そこで「イムジン河」に代わる曲として制作されたのが「悲しくてやりきれない」で、加藤和彦さんが「イムジン河」のコードを反対からつなげて作ったとされていますが、のちにご本人により否定されています。
「イムジン河」も「悲しくてやりきれない」も、北海道に移る前には、既に覚えていまして、近くの学芸大学のお兄さん、お姉さんがビックリしていました(「イムジン河」の朝鮮語部分も覚えていました)
どちらの曲も、意味も解らず歌っていたのですが、当然の事ながら、同級生は誰も知らず、京都弁と相まって、Nちゃん以外の子から見事に「ハミゴ」にされたものです。
2005(平成17)年1月22日公開の「パッチギ」の劇中歌として使われていましたが、懐かしく聴いていました。
それにしても詩人サトウハチローさんと、加藤和彦さんのコラボとは、当時はすごいものではなかったかと思います。
もっともあの当時の大人達は、かなりの違和感を覚えたでしょうね。
この曲、Nちゃんもよく歌いますが、まぁ……
それにしても発売から半世紀近く。
昭和も遠くなりました。