忘れ得ぬ歌ぱーと337「灯台守」 | 遊遊のブログ

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灯台守

作詞:勝承夫
イギリス民謡

こおれる月かげ 空にさえて
真冬の荒波 よする小島
おもえよ とうだい まもる人の
とうときやさしき 愛の心

はげしき雨風 北の海に
山なす荒波 たけりくるう
その夜も 灯台 まもる人の
とうとき誠よ 海を照らす


soon「童謡」を取り上げてみました。

この「灯台守」の歌詞は、1947(昭和22)年に文部省が発行した教科書『五年生の音楽』に掲載されたもので、私達もこの歌詞で覚えました。

また1980(昭和55)年12月から1981年1月まで「みんなのうた」で放送されていました。

元々は讃美歌21の265番「It came upon the Midnight Clear」が原曲とされています。

またイギリス民謡とされていましたが「仰げば尊し」がアメリカの曲であることを発見した桜井雅人によって、この曲もアメリカ曲であったことが明らかにされています。

日本で最初にこの曲が紹介されたのは、大和田建樹が1889(明治22)年に発表した「旅泊」が最初で、

「磯の火ほそりて 更くる夜半に
岩うつ波音 ひとり高し
かかれる友舟 ひとは寝たり
たれにか語らん 旅の心」
と言う歌詞です。


今日は何故この曲を、と言いますと、3時過ぎには明るくなり、海猫やカラスの鳴き声で目を覚まし、4時半に夫婦そろって、ウォーキングに出かけました。

幣舞橋を渡り、富士見坂を上り、釧路発症の地である「米町」を目指しましたが、あまりにも朝日が綺麗だったので、釧路埼灯台まで足を延ばしました。

釧路埼灯台は塔高17 m、赤と白のダンダラ模様で、灯台と言うより「航空母艦」の艦橋を思わせる造りです。
1891年(明治24年)9月に初点灯されましたが、アイヌ民族の聖地に建てられたこの灯台を「アベウチカムイ」と、アイヌの人たちは呼んだそうです(アベウチカムイ=火の神様)

それはともかく、冷たいコーラを二人で飲んでいると、Nちゃんが突然、この曲を歌い出しました。
深い意味があってではないでしょうが、少し音程の外れたNちゃんの歌が、妙に心地よく聴こえました。

昔はこの灯台にも、灯台守りの官舎がありました。
街には霧笛の音が響いたものです。

今は灯台守りも霧笛も無くなりましたが、ここから見る太平洋だけは、昔と変わってはいません。
結局歩いた歩数は3万歩でした。