忘れ得ぬ歌ぱーと157「遠い世界に」 | 遊遊のブログ

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思い出の曲を、思い出と共に、気ままにアップしたブログです。


遠い世界に

作詞・作曲:西岡たかし

遠い世界に旅に出ようか
それとも赤い風船に乗って
雲の上を歩いて見ようか
太陽の光でにじを作った
お空の風をもらって帰って
暗い霧を吹き飛ばしたい
ボクらの住んでるこの町にも
明るい太陽顔を見せても
心の中はいつも悲しい
力を合わせて生きる事さえ
今ではみんな忘れてしまった
だけどボク達若者がいる

雲にかくれた小さな星は
これが日本だ私の国だ
若い力を体に感じて
みんなで歩こう長い道だが
一つの道を力のかぎり
明日の世界をさがしに行こう


soon1969(昭和44)年5月8日にリリースされた、五つの赤い風船のシングル。
五つの赤い風船は、リーダーの西岡たかしさんと 中川イサトさん(1969年脱退)
東祥高さん(1969年加入)
藤原秀子さん
有山じゅんじさん
喜田年亮さん(1968年脱退)
長野隆さん(1968年加入)
金森幸介さん
のグループで、中川イサトさん脱退後、有山じゅんじさんが加入しましたが、なんと当時中学生でさすがに親に連れ戻されて脱退…

ちなみに中川イサトさんは、押尾コータローの師匠です。

この曲がリリースされた昭和44年。世の中は政治の季節であり、学園紛争の真っ只中で、大学は全国165校中70校がバリスト。
また高校でも49校でもバリストが行われました。
私が当時住んでいた場所の近くには、学芸大学釧路分校があり、やはり赤旗が乱立していました。
世の大人は、全学連も民青も、いっしょくたに「ゲバ棒」でしたが、私達子供達には優しいお兄さん、お姉さんでした(薄汚れて臭かったですけど…)
そして沢山歌を教えてもらいました。

この曲が、中学2年音楽の教科書に載った時、あのお兄さん、お姉さんの事を思い出してしまいました。

それはNちゃんやN,Kちゃん、C,Kちゃんも同じ気持ちだったみたいで、よく3人で歌ったものです。

後年、愛知県のとあるライブハウスのスタッフをしていたとき、金森幸介さんのライブがありましたが、ライブ前にお話する機会があり「遠い世界に」の想い出話をしたところ、懐かしそうに目を細めておられました。