作詞:高石ともや
作曲:杉田二郎
花ざかりが似合うよ 若い母親だね
手をのばせば 八ヶ岳 空が高いね
子供連れの旅では ふさわしくないけど
ひとつ部屋で 五年目のおそいハネムーン
君は野菊を髪にさして笑ってる
手をふってこたえれば
君は はにかんで少女のよう
ぶつかるように抱きあったはじめての夏
あの日から 二人で歩いて来たんだね
いつの間にか 季節は変っていたね
いそがしいと言いながら君を忘れていたね
気がつけば 高原は夕べの風
さむそうな細い肩 そっと抱きよせる
歩きはじめた子供の手を引く君を
うしろから見守れば
あの山にも似て僕は父親教会の鐘が鳴るぼくらのためだね
なだらかな すそのがやさしい秋だね
あしたからは 街ぐらしまたはじまる
八ヶ岳はもうすぐ初雪なんだね
あしたからは 街ぐらしがはじまる
八ヶ岳はもうすぐ初雪なんだね

杉田二郎さんと言えば、森下次郎さんとのコンビでヒットした「戦争知らない子供逹」が有名ですが、ソロになってからは、じっくり聴かせる歌が多くなった気がします。 それは金光教で修行されたせいでしょうか(現在京都島原教会の副教会長)
八ヶ岳は長野・山梨にまたがる山塊(標高2899mの火山で日本百名山の)またはこれを含む連峰で、「八ヶ岳連峰」という場合には北の端に位置する蓼科山(これもまた日本百名山)を含みます。
新宿から中央線の列車に乗ると、進行方向の右側に見えてきます。
八ヶ岳の名の通り、八つに山が分かれている様に見えますが、伝承によると、昔八ヶ岳と富士山は同じ高さだったのですが、それを腹立たしく思った富士山が、八ヶ岳の頭を蹴飛ばした為、今の姿になったと言われています。
妹の蓼科山は、哀れな八ヶ岳の姿を悲しみ、流した涙が諏訪湖になったと言います。
この曲は、杉田二郎さんの男らしい歌声で、家族愛を歌い上げていますが、私にはこの曲の様な家族が憧れでした。
登った事はありませんが、八ヶ岳を車窓から見る度に、この曲を思い出し、自分の過去を悔やむのです。