アルプスの牧場(Auf der Alm, da finden die Kuh's beste Gras)
チロル民謡
訳詞:原田義人
Auf der Alm, da finden die Kuh's beste Gras, Und a i, liebe Herr, ja,ja,i find' scho was; Denn hart an der Alm' die der Mutter ob'n g,hort , Hat der Seebauren Hans a sein Vettern sein Heerd Und der Hans is mei Alles , er ist halt mein Le'bn, Denn an bravern , als den , kann's mei Tag nimma geb'n.
A ha je hi,jo jo hi hi,jo jo hi, jo jo hi,
ja ja hi, ja ja hi,ja ja hi, ja hi ha hi!
訳詞▶️そよ風軽く 草におき
遠くうねる 岡はなだら
谷間の瀬 高嶺の雪
いずこにも ただ陽はうらら
角笛の音 空に湧き
羊の背に こぼれ落ちる
ああ楽し牧場 ヤアア ヤアア
楽し 牧場 ヤアアア
➡️かつてロシア民謡や、ドイツ民謡と共に「歌声喫茶」で愛唱されていた曲ですが、国鉄気動車のかすれたオルゴールといえばおわかりになると思います。
オルゴールの部分は、歌い出しの2小節です。
この曲は「チロル民謡」となっていますが、詳細は不詳です。
チロル地方とは、オーストリアとイタリアにまたがるアルプス山脈東部の地域を指し、言語はドイツ語。
日本人にとっては真っ先に「チロルチョコ」が思い出されるが、これはチロルチョコを生み出した松尾製菓(株)2代目社長の松尾喜宣氏が、チョコの企画にあたってチロル地方を訪れたことがきっかけになっています。
日本語訳の原田義人氏は、1918(大正7)年8月5日生まれで、 1960(昭和35)年8月1日に亡くなられたドイツ文学者であり、元東京大学教養学部教授。
私が知っている著作は、みすず書房より1958年に発刊された「アンネのおもかげ」(E.シュナーベル)でした。
勿論私が生まれる前ですが、小学校時代…児相か、養護施設で読んだと思います。
この曲はタイトルこそ知りませんでしたが、北海道内の国鉄気動車(急行、普通問わず)このオルゴールで、しかも切れ切れでしたから馴染み深いです。
国鉄時代の車内オルゴールは、特急、急行電車が「鉄道唱歌」
特急気動車は「ブラームスの子守唄」又は「アルプスの牧場」
客車は「ハイケンスのセレナーデ」と決まっていたようですが、JRになってからは、各種多様になってしまい、何がなんだかわかりません。
それにしても原曲も素晴らしいですが、これらをアレンジした方はすごいと思います。
鉄道文化
もしくは音楽文化として永遠に遺して欲しいですね。