不動産投資をする上で決して忘れてはいけない事は入居需要以上の部屋数は必ず空室になるという点です。

これは当たり前の話ですがイザご自分で建てるとなると妄想利回りばかりに目が行ってしまい建蔽率・容積率の限界まで部屋数を多くし建築費用がかさみ設備は最低グレードで誰も入居したくない賃貸になってしまいます。
人間が10人しかいない国が有ったら基本的に10部屋以上の需要は有り得ないのです。オフィス需要や職住接近等で実際は違うと言われる方もいらっしゃるかもしれませんが、それは営業マンの言う戯言なので無視して下さい。

かつて物件を所有する大家さんが儲かっていたのは入居希望者数より物件数が少なかった為であり、築年数が経過した物件の下限家賃が下支えされていた為にローン完済後の手残りが多くなっていただけなのです。

不動産投資は20年30年を見据えた長期投資の為過去の経験から建設してはならず、未来から見た設計を今作らなければなりません。

私が想像する近い未来はペーパーレスで電子決済が更に加速した社会です。印刷業は衰退し名刺のやり取りさえスマホで交換になると思います。名刺と言う物を考えるとアレは黒電話☎️の時代の代物で有り電話台の下に収納されていた電話帳の代わりになる物でした。
今も商習慣上、名刺交換は行いますがスマホで撮って捨てるのは忍びないのでダンボールに保管されています。その為、お互いのスマホの上下で御社弊社を示す新しいマナーが登場する事でしょう‼️ロゴ付きでスマホ内の電話帳に即座に反映され入力の手間も無くなります。クラウド上にアップロードされ社内管理も即座に行われ1日何件営業に回ったかもバレてしまいます‼️
営業車両も変化し車内が移動型のオフィスとして機能し社畜では無く車畜と言う言葉が流行ります‼️
車両もワンボックスタイプの車両が流行りグレードによって本社社屋の代わりに会社の看板になる事でしょう!
そしてプライベート空間としての賃貸を含めた自宅の価値は現在の価値観とは比べられない程高まります。
すると今作ろうとする賃貸は未来の入居者にとって選ばれる物かどうかは熟慮が必要です。
コミュニティを形成するクラブの様な賃貸は別として先鋭化した個人が他者の存在を感じる集合住宅に魅力を感じ無くなる日は近いのです。その為多くても5世帯、理想は2〜3世帯の利回りの低い上級賃貸の価値は上昇を続けます。入居者属性も落ちません。
日本の教育ではタブーとして触れられませんが世界は階層性によって成り立っているので一度落ちると、まず同一の階層へのアクセスが出来なくなってしまいます。その事を題材としたテレビや映画のウケが良いのはそれが悲願であり難しい事を視聴者は無意識で理解しているからです。半沢直樹シリーズの視聴率がそれを物語っています。
日本昔ばなし を見ていると強者と弱者の対立がハッキリと分かりますし強者の弱者に対する洗脳の凄まじさが浮き彫りになります。残り物に福は有りませんし人の事を良く聞く素直で正直な善人が報われる事も有りません。
しかしながら横暴極まる強者が常に勝利する事もまた無いとい事は歴史が証明しています。
常に変化し動き回る現時点という点に対して未来からの視点以外に成功もあり得ないのです。

次回は丸の内を開発した岩崎弥太郎を上回る未来を夢想し描いてみせた江戸幕府について考えてみたいと思っています😊